朱子2013年05月12日 19:29

積ん読の中に「朱子 ~はたらきとつとめの哲学」を見つけ、手に取った。中国古典を読むことは多いが、朱子については、岩波新書の「朱子学と陽明学」をずいぶんと昔に読んだきりだ。
朱熹が亡くなったのが1200年というから、日本史では平安時代の終わり頃の人である。感心するのは、その時点でも1500年は経っているであろう「ことがら」について彼の時代まで継続して思考されてきたことだ。今でも読むに堪える内容を持つのは、その思索の蓄積の故か。
自身を省みれば目の前の情報の仕分けに手一杯で著しくバランスを欠く。本書では、そのバランスというかリズムについて気づきがある。
そういえば、世の中はデフレが悪玉で、インフレが善だ、との勢いだが、実のところ両者を行き来するリズムが肝心とわかる。偶然の一致か、卦では、10月は坤であり、そこから陽のエネルギーが下から復してきて乾に向かう。

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