係り結びの研究2013年05月24日 08:02

係り結びの研究
日本語練習帳など岩波新書でお世話になった大野晋の本である。ここのところ、Berlitzのテキストを引っ張り出したり、TOEICで腕試ししたりと英語に改めて挑んでいるのだが、バランス感覚というのか、日本語の方もしっかりしたいと、積ん読の底から引き揚げてきた。元々はちょっとしたプログラム作りの参考にでもと考えたのだ。

結論から言うと高校の時に読んでおけばよかった。古典は好きで平家物語などいろいろ読んだが、古今集や源氏物語は読んだという気になれず、源氏は最初の方で止まっている。平家物語は書き下し文に馴染んでいたからと思っていたが、日本語の文の作りに、このあたりで大きな転換があったとのこと。「係り結びの研究」を読み終え、これまでのもやもやに道筋が見えそうだ。この他に、「古典基礎語辞典」も発掘した。今度こそ、源氏物語に挑めそうな気がする。色恋に当てられなければ、か。

と思って、本を探すと、原文で読めそうな本は意外とない。岩波文庫はあるが、註が遠いのが難点のようだ。現代文訳はいくつも出ているが、図書館で拾い読みする限り、ちょっとイメージと異なる。少なくとも原文との並んでいてほしい。他、全集では、原文と註と現代文訳が三段のものがある。今手に取るならこれが良いか。手持ちは、一つ前の日本古典文学大系だが、なぜか、宇治十帖のみ。これは上段に註が並ぶ。そろえるのなら神保町を攻めることになりそうだ。古本なら文庫の新刊程度で揃わないかな。

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