中東欧音楽の回路2013年06月03日 01:21

中東欧音楽の回路
定期演奏会に通う理由には、見知らぬ音楽との出会いがある。本書は、都響の定期でコダーイを聴いたのがきっかけだったかもしれない。それとも、バルトークだったか。都響はこのあたりの作曲家も時折取り上げるので面白い。

ちょうど、先週末に、CourrierJaponのTwitterのアカウントで、ストラヴィンスキーの「春の祭典」の100周年記念講演(http://liveweb.arte.tv/fr/video/centenaire_du_Sacre_du_Printemps_Theatre_des_Champs_elysees_mariinsky_Nijinsky_sasha_waltz/)の記事があった。ずいぶん前になるが、NHK教育で「音楽ドキュメンタリー 春の祭典」という番組があり、ニジンスキーの振り付けを一部見て、バレエの全体を見たいと思っていたのだが、念願が叶った。本書では、ストラヴィンスキーについての章で、「完全に非人格的な表現に鍛え上げた」という文があり、音楽と振り付けの不思議について、ようやく得心できた気がする。

もうひとつ。ハンガリーとルーマニアの音楽について語る中で、バイオリン奏者のコパチンスカヤ(Patricia Kopatchinskaja)を知ることができた。さっそく、CDを入手し聞いている。ここのところ、よく聴いているのは、Giuliano Carmignolaなので、ずいぶんと対極的だ。

さらにもうひとつ。リゲティとのインタビューが納められており、面白い。東欧の難しい時代を生きてきた人の言葉である。リゲティのCDは取り寄せ中である。こちらは演奏会の印象はあまり残っていないが、今なら楽しめるだろうか。

神田古書店街2013年06月04日 16:03

神田古書店街
神田古書店街に出向く。例の源氏物語を入手するのが目的である。岩波文庫の源氏物語が1巻945円なので、それと同じくらいの価格で原文と注釈のある全集本が手に入ったらいいな、という作戦である。

結果、岩波の一つ前の日本古典文学大系を置いている書店は、ざっと表通りを見て5軒くらいあり、一冊、350円~600円くらい。巻のそろい具合はまちまち。それでも、足で稼げば、読み勝手の良い本を新刊の文庫本よりも安価に入手できると言うことだ。ネットに登録している店は多くないのは肝に銘じよう。購入したところの店主曰く、本の内容は良いが、体系本としては一つ前であり、そもそも古典の全集の売れ行きは芳しくない、それでも必要とする人はいるので、ということであった。当時の体系本を集めていた身としては有難い限り。

もうひとつ、写真の中程のお店で、明治書院の新釈漢文体系を手頃に入手できたのは収穫であった。店頭では、中国詩人選集を一冊200円で販売していた。以前、白居易の詩集を求めていたので、今回は陶淵明を購入。中国の古典では、それなりの品数を揃えるお店は、表通りだと3軒程だろうか。探せば面白そうなお店もまだあるが、家に本をそうは増やせないので、ここは我慢。

松戸の献血ルーム2013年06月06日 14:54

松戸の献血ルーム
千葉県の血液センター管轄では、2カ所目。
ちょっと遠いが、江戸川の散歩をかねて出掛ける。
船橋の献血ルームと比べて、ひとまわり小ぶり。実直さという点では、船橋に似ている。千葉県の献血ルームに共通する雰囲気なのか。ハローワークと同じビルなのもなぜか同じ。秋葉原みたいなのも楽しいが、こちらの方が落ち着くと言えば落ち着く。
1Fなので入りやすいのと、時間つぶし用のコミックは結構充実している。ベッドのテレビで千葉テレビが入らないのは愛嬌。採血時の呼び出しが放送なのは、総合病院の様。

里見公園2013年06月06日 15:06

里見公園のバラ園
久しぶりに松戸を訪れたので、帰りがてら散歩を楽しむ。近くの坂川が整備されていて心地よい。ちょうど、タチアオイの花がきれいに咲いている。

しばらく下って、北総線を越えると、江戸川沿いに里見公園がある。かつて国府台城があったところを公園に整備したとのこと。里見と北条の古戦場とか。高台にあるので、江戸川沿いからは、急傾斜の階段を登ることになる。訪れたときはバラ園にある色とりどりのバラがきれいに咲いていた。もう少し時期が早ければ藤棚もきれいだったろう。

帰りも急坂を下って江戸川の川堤に降りたが、この付近は川岸まで近いので、水辺の景色が楽しい。ここからしばらくの下流は森が川辺にせり出し、木洩れ日のそそぐ散歩道だ。

谺、驥尾、髀肉之嘆2013年06月14日 07:57

大修館新漢和辞典
読めない漢字が出てきたときに、漢和辞典をひくように意識しはじめた。先に漢字検定を受験してわかったのだが、ここのところ、漢字の読み書きを雑にしていた。ざっと意味をとるだけならばそれでも良いとして、音読するには読みがわからなければならない。このところ、誤った読みに気づくことがままあり、恥じ入る。同じことは、TOEICを受験して英語についても感じたのだが。

読みがわかって意味を探すならば、読みからの検索でも良いが、読みが不明の場合は、部首検索になる。髀、であれば、読みは「ひ」と想像できるが、驥、はどうだろう。谺、となるとお手上げだ。この部首だが、漢字検定では悩まされた。どうも、部首は一応の採用の決まりはあるものの例外も多く、辞書により相違も少なくない。結局、丸暗記になるが、検定の趣旨からいっていかがなものか。相違も少なくないので実用上も弊がある。小学生くらいから受験する人も多いので、その世代には訓練になるのだろうが。

普段使いの辞典は、大修館の新漢和辞典。新とはいっても昭和57年改定版とあるので、30年くらい経つのか。今でも大型判は販売されているが、主役は新漢語林か。部首の扱いなど、漢字検定を意識しているようだ。

国立歴史民俗博物館2013年06月15日 23:15

国立歴史民俗博物館
大阪万博公園の国立民族学博物館はずいぶん前に訪れたことがある。国立歴史民俗博物館は、近場にありながら、ずいぶん遅くなってしまった。

このところ、江戸東京博物館などを訪れ、1~2時間もあれば、一通り見て回れるだろうと踏んでいたが、そうはいかなかった。大きく分けて6つの展示スペースがあるのだが、ざっと見て回るだけで4時間近くかかってしまった。事物だけでなく、書物を多く展示しているのが、その理由か。道長の自筆の文書、道長と行成の一ヶ月の勤務表、等々、平安から近代までのいろいろな文書についつい目を通すうちに時間を要してしまった。

事物によっては、近世や近代であれば江戸東京博物館、近代の製鉄業の興りについては君津を擁する千葉県立現代産業科学館、など、得意分野を持つ博物館はいろいろあるが、規模とまとまりではこちらの充実ぶりは、さすが。それだけ気持ちが入っている。

印旛沼2013年06月15日 23:30

印旛沼
国立歴史民俗博物館をあとにし、印旛沼に向かう。このところ、天気予報は雨ばかり。晴れて30度を越すようでは、散策もままならない。降雨確率は50%前後だが、上空に雨雲はないようだし、気温は25度くらいで、散策日和と踏んだ。

実際は、湿度が高く、風も凪いでいたため、気温の割には体力を消耗する道程だった。とはいえ、野鳥のさえずりと自分の足音しか聞こえない中を散策するというのは、実に気分を晴れやかにする。

博物館で思いの外時間を要したので、沼を半周する予定からは、半分程度の道程となった。地図で見て左側の沼の下辺を巡ったが、自転車道路が整備され、安全に歩くことができる。千葉県道406号との標識があり驚く。時折、自転車や犬の散歩に出会うくらいである。印旛沼公園も考えたのだが、国道64号の橋は歩道もなく、路肩も狭く、夕方で交通量の多い時間帯でもあり、断念した。あと、注意しなければならないのは、一般道との接点が限られること。途中でユーカリが丘線を目指したのだが、道探しに難儀した。

宇宙戦艦ヤマト2199 第六章2013年06月20日 16:19

宇宙戦艦ヤマト2199 第六章
第六章の公開が6月15日だったことに気づき、少し遠いがMOVIX亀有まで出掛ける。第五章から映画館で見ているので2回目。ついに、ガミラス星系まで到達した。オリジナルはうろ覚えだが、それなりに改変はあるものの、思いの外、違和感は小さい。問題は、最終章のガミラス本星の決着の付け方だ。オリジナルでは、星は破壊されたように思うが、ここまでの伏線の張り方を見ると、違った展開もありそうだ。最終章は、8月24日。楽しみに待ちたい。

気になったのは、敵将ドメルの「天命」の表現。このいかにも儒教的な言葉は、ヤマト側ならばともかく、ガミラス側では違和感がある。元の中国の意味合いとも異なり、大和魂的な意味合いか。話の流れからすると、ガミラスは理解しがたい面が多いはずなのだが、いつの間にか、同じ人間だから理解できる、になってきているような。