中東欧音楽の回路2013年06月03日 01:21

中東欧音楽の回路
定期演奏会に通う理由には、見知らぬ音楽との出会いがある。本書は、都響の定期でコダーイを聴いたのがきっかけだったかもしれない。それとも、バルトークだったか。都響はこのあたりの作曲家も時折取り上げるので面白い。

ちょうど、先週末に、CourrierJaponのTwitterのアカウントで、ストラヴィンスキーの「春の祭典」の100周年記念講演(http://liveweb.arte.tv/fr/video/centenaire_du_Sacre_du_Printemps_Theatre_des_Champs_elysees_mariinsky_Nijinsky_sasha_waltz/)の記事があった。ずいぶん前になるが、NHK教育で「音楽ドキュメンタリー 春の祭典」という番組があり、ニジンスキーの振り付けを一部見て、バレエの全体を見たいと思っていたのだが、念願が叶った。本書では、ストラヴィンスキーについての章で、「完全に非人格的な表現に鍛え上げた」という文があり、音楽と振り付けの不思議について、ようやく得心できた気がする。

もうひとつ。ハンガリーとルーマニアの音楽について語る中で、バイオリン奏者のコパチンスカヤ(Patricia Kopatchinskaja)を知ることができた。さっそく、CDを入手し聞いている。ここのところ、よく聴いているのは、Giuliano Carmignolaなので、ずいぶんと対極的だ。

さらにもうひとつ。リゲティとのインタビューが納められており、面白い。東欧の難しい時代を生きてきた人の言葉である。リゲティのCDは取り寄せ中である。こちらは演奏会の印象はあまり残っていないが、今なら楽しめるだろうか。

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