ローカルの環境にIPv6を導入する2013年08月21日 07:02

ネットワーク技術者の登竜門は、CiscoのCCNA試験である。しばらくの間、有効期限切れであったのを、2月に更新したのだが、受験勉強をしていてIPv6の扱いが増えていることが気になった。IPv6は、1990年代から耳にはしていたが、仕様は固まっても普及せず、が長らく続く。2011年4月にIPv4の国内の在庫切れが管理団体から広報され( https://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4pool/ )、これでIPv6への流れが加速するかと思いきや、身の回りはそうでもない。

とはいえ、いつまでも知らぬ存ぜぬとはいっていられないので、自宅のローカルの環境に導入を試みる。インターネット接続も、といいたいが、asahi-netの対応がまだなので、ここは保留。2010年に頑張る宣言をしているが、しばらく音沙汰がない。http://asahi-net.jp/support/news/101210.html
調べてみると、自宅のフレッツ光はBフレッツなので、IPv6対応するには、フレッツ光NEXTにする必要があり、工事費がかかるという。https://flets.com/next/fm/const_fee.html
そんな中、NTTから、移行のプレスリリースがでた。少し時間はかかるが、NTTの方で工事を進めてくれるようだ。この工事が終わるころには、asahi-netでも対応してくれるだろうか。
http://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20130725_01.html

まず、構想を練る。巷に、IPv6導入記はいくつもあり、Ciscoの文書も出ている。まずは、それらに目を通す。およその技術要素と何ができるかを把握する。このときに問題となるのは、何を選択し、どう組み合わせるのが、自身の目的に合致するかを判断すること。このための判断基準や判断過程の情報は不足している。この点が、巷で導入が進まない理由の一つ。ネットワークベンダやITサービス事業者には、導入側の視点でじっくりシナリオを練り、積極的に開示してもらいたいもの。営業がよく口にする、「各社事情は異なるので、一緒に考えましょう」、は、行き当たりばったりになりやすい。勢い、重要な判断を素人の導入側が迫られ、中途半端な結果を招きやすい。ベンダ側は責任を回避しやすいのだろうが、導入側は次の新技術の導入がますます慎重になる。これが悪い循環を生み、、、。愚痴はこのくらいで。

こんな感じで進める。

・Router(Cisco)にRA(Router Advertisement)の役割を担ってもらう。Linuxサーバにradvdを設定する方法もあるが、将来、インターネットにつないだとき、上位とスムーズに連携させるには、ネットワーク機器にやらせた方がよさそう。
・IPv6アドレスの割り当ては、DHCPv6に担ってもらう。IPv6アドレスは、覚えるには長すぎて、DNSとの連携が不可避。DDNSは、手元のCiscoのRouterではできないので、IPv4のときと同じく、LinuxサーバのDNSとDHCPに連携してもらう。

この先、長くなるので、手順を示す。無事に完了すれば、IPv4で実施したローカルのDNSとDHCPの環境がIPV6でも実現する。

1)ULAのグローバルIDを決める
2)RouterとSwitchの設定
3)DNSの設定
4)DHCPの設定

今回参考にした文献を挙げる。製品や技術の変化が激しいので執筆時期には注意して適用を考える。

@ITの記事:他にもいろいろ参考となる文書がある。
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1306/21/news008.html
IPv6勉強会:勉強会の資料が参考になる。過去の資料は、facebookのページの方。
http://www.vwnet.jp/IPv6SG/
CiscoのIPv6への移行の総合サイト:Cisco技術者にはいつもの調子で取っつきやすい?
Blueprintsのシナリオはよくできているし、IOSのコマンドも正確
http://www.cisco.com/web/strategy/education/us_education/transition_to_IPv6_for_education.html

つづく。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://c5d5e5.asablo.jp/blog/2013/08/21/6952993/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。