植物の漢字語源辞典2014年01月14日 17:47


植物の漢字語源辞典
辞典なので、通しで読むものでは無いが、訳あって斜め読み。

漢字の語源は、説文解字という2千年ほど前の古典があるが、それでも漢字ができたころからはずいぶん時代が後ということで、難しいらしい。いろいろな説の一つくらいのつもりで読むのが良い。目を通していくと、面白い発見が多くある。

・和製の漢字や当て字がかなりある
中国と日本では、風土が異なるので、日本で独自の漢字を生み出すことも多くある。栃、榊など。中には「柊」のように里帰りしたものもある。

・レモン
中国語が英語になり、英語から和名が採られているとは。

・ぜんまい
漢文の授業で教わる伯夷と叔斉の、ワラビやゼンマイで糊口をしのぎ、最後は餓死する、という故事。どうも、主食にはなり難いワラビやゼンマイというのが腑に落ちなかった。本書によるとソラマメの類という。豆ならば、保存も利く。

・キク
菊の読みは、和名と思っていたが、漢音呉音もキク。