虐殺器官 ― 2014年01月31日 21:25
少し前に、言語学、生成文法についての本を読んでいた。言葉についての主人公の会話とその反応を味わうのに、すこしばかり役に立ったように思う。
題名を聞いたときには「機関」と思った。ところが、「器官」。最後になるほど。
並行して読んでいる森博嗣のスカイ・クロラシリーズ。描かれる軍人の思考に重なるものを感じる。いろいろなものを削ぎ落としたところで生きる境遇が導くものか。
終わりの方。民主主義。自分で決めたことに自分で責任を取る。それが故の愛国心。このくだりにはっとする。
数々の作戦の遂行、戦い、に彩られる筋書きはエピローグにて劇的に幕を閉じる。対し、これと綾なす言葉をめぐる物語に感銘を受ける向きには、エピローグはなしでもよいくらい。
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