宇宙の物質はどのようにできたのか2015年06月02日 15:28


宇宙の物質はどのようにできたのか

2015年3月の発行。最近の話題に多く触れる。全10章。執筆者は複数。章ごとに記述レベルはやや異なる。全般に数式はほとんど用いられておらず、平易な読み口。

すでにあるもの、予定されているものあわせて、いろいろな観測施設、ロケットの打ち上げによる観測、などに多く触れる。科学記事やホームページでは語られない、それらの背景や必要について学ぶことができる。

定量的な記述が多いことも魅力。数字が苦手でなければ、電卓片手にイメージを膨らませることができる。星間分子雲といって、星の光を遮るあの黒い領域も、地上で作れる真空くらいの密度しかないとは。地球の海も、水を含む少数の天体で足りてしまうほどとは。

わからないことをわからないと記述していること、も魅力。世紀の発見、といった記事からは、すべてわかったように語られるが、そんなに単純なものではないことがよくわかる。

市川市のプラネタリウム2015年06月06日 17:51

少し前では、宙のまにまに、とか、最近では、放課後のプレアデス、とか、星空やプラネタリウムにまつわる話やアニメを観て、ふと、訪れてみようかという気になった。

※宙のまにまに

※放課後のプレアデス

市川市のプラネタリウム

最寄りの市川市のプラネタリウム。上映日は土日祝、上映は午後の1回のみと少し寂しい。

市川市少年自然の家

正式には、市川市少年自然の家の付属施設。

プラネタリウムは4階

入口は四階。エレベータをでてすぐにかわいいお出迎え。観客は10人ほど。上映は約1時間。学芸員の星空の解説の後、夏の空の解説と、「僕らは地球のアトラスだ」と2つの番組を上映。星空解説は、夏の大三角、さそり座、射手座、わし座、までと、もう少し欲しいところ。

市川市動植物園

市川市動植物園からだと、右手の遊歩道をぐるっと回って、グラウンドを横切る。最初わからずに少し迷う。

案内図

近くの案内図。現在位置から道沿いに進んで遊歩道の手前で折れ、白い四角がグラウンド、その先の紫が目的地。

バラ園

プラネタリウムに向かわずにまっすぐ進むと散策路。その先にはバラ園。ちょうど見頃。

市川大野駅

JRの最寄り駅は市川大野駅。歩いて30~40分。アップダウンが少々きつい道程。

東薫特別純米無濾過一つ火2015年06月06日 18:31

所用で千葉市に。せっかくなので、地酒を求めて千葉地酒ショップへ。酒造会館の二階。近所のイオンリカーにも棚一つ地酒コーナーがあるが取り扱い種は両手に足らない。
千葉中央駅を東に出て、モノレールをくぐってしばらくいくと右手にガラス張りの建物が現れるので右折。その先少しいったところ。地味な建物だが気にせず二階へ。

東薫、夕涼み夏の酒

コンビニのペットボトル売り場にあるような冷蔵ケースが4つ。一つが純米酒と梅酒、一つが吟醸酒、二つが季節の品揃え。係の人曰く、夏のお酒がおすすめ、ということで、東薫の夕涼み夏酒を選択。吟醸香はやや苦手なので純米酒から。

東薫特別純米無濾過一つ火

口に含むと少し香る。このくらいならちょうどいい。普段、ふくよかな感じのものを好んでいる感覚からはやや辛めであっさり目。確かに夏向き。

地酒というと47ニュースの連載が楽しみだが、千葉のお酒はまだまだ取り上げられていない。

横浜駅西口献血ルーム2015年06月10日 14:56


横浜駅西口献血ルーム

献血をまめにするようになったのは、阪神大震災のあと。その当時は神奈川県民。年に一度くらいは用事を作って、神奈川県の献血ルームを訪れる。

久しぶりの横浜駅西口の献血ルームは、印象を一新。清潔な医務室のような部屋から、ジャズ喫茶のような有様に変貌。待合室と採血室の位置取りも大きく変わる。写真は待合室の奥の天井と壁のディスプレイ。

近時の改装後の献血ルームを見渡すと、千葉県はコーヒーショップのイメージ(緑)、東京都は近未来的なイメージ(白)、さて、神奈川県はどのあたりを目指すのかしらん。

新星座巡礼2015年06月11日 20:26

「宙のまにまに」つづきで、野尻抱影の新星座巡礼。

新星座巡礼

Kindle版。PaperWhiteでは、一部の図表はつぶれて見にくいが、支障というほどでもない。底本は、1957年の版。それほどの古さを感じない。今でも十分、夜空に向かわせる力がある。

アストロガイドブラウザ2015

今は、優れた星座表があるので、横に置いて読むといっそう楽しめる。上図は、アストロガイドブラウザの2015年版。いろいろなビューがあるが、星座早見表の使い勝手がよい。星座だけでなく、星雲まで表示すると、天の川の軌跡が浮かんでくる。本書は月ごとの記述となっているので、少しずつ日付を進めながらページをめくる。南半球の星座は、場所をシドニーやシンガポールに設定して想像を膨らませる。

船橋市のプラネタリウム2015年06月13日 19:24

今日は、隣町の船橋市のプラネタリウムを訪れる。
http://www.city.funabashi.chiba.jp/shisetsu/bunka/0002/0002/0001/p011085.html

船橋市プラネタリウム館

右の丸い屋根がプラネタリウムのドーム。最寄り駅は、東船橋駅。北口から歩いて15分ほど。歩道がない道が長く、気をつける。上映は、土日と市川市と同様だが、幼児向け一回と一般向け二回と上映回数は多い。入場者も30名ほどはいただろうか。それなりに盛況。

船橋市プラネタリウム

上映前に記念撮影は今のうちとアナウンスがあったので一枚。解説によると年代物だが、肉眼で見ることのできる星々は網羅している。ドームは千葉県で一番大きいとのこと。

上映時間は一時間強。前半は今晩の星空。おおぐま座から、牛飼い座、冠座、猟犬座、乙女座と順に。あわせて、アルクトゥールスからスピカにかけての春の大曲線。夏至が近いので、夏至と冬至の太陽の軌道を紹介。後半は、星雲巡りの番組を上映。

市川市のプラネタリウムに比べると夜空のくっきりさがやや足りない気はしたが、星の解説が充実しているのはうれしい。

火神を盗め2015年06月18日 20:30


火神を盗め

山田正紀は久しぶり。SFマガジンの連載で読んで以来。Kindle版。

SFマガジンを読んでいると、観念的に過ぎたり、非人間性を突き詰めたような、よく言えば尖った作品が高く評価される印象があるが、この著者は、これまで読んだ限り、安心して楽しめる作風。今風にいうなら、ラノベからの移行組も戸惑わない類。

内容紹介にあるように、普通のサラリーマンがインドの原発に仕掛けられた爆弾を何とかしようとする話だが、現地での奮闘は最後の三分の一ほど。これは少々意外。むしろ、作戦に至るまでの過程、各人の葛藤に重きを置く。

三井物産2015年06月19日 15:51

今年も株主総会のシーズンが本格化。名古屋や大阪にはなかなか行けないので、金曜日の三井物産からスタート。

三井物産株主総会

初参加。第二会場にも人が入るほどの盛況。商社では、住友商事に参加したことがあるが、それよりは堅苦しい進行で、対話する姿勢という点ではやや劣る印象。具体性に乏しい説明、カタカナ専門用語の多発。盛況なのはお土産効果なのか。

原油や鉄鋼など資源価格の下落を受け、収益の方は厳しく、この点への質疑が多い。回答としては、それでもキャッシュフローは潤沢であり、資源については将来の安定供給のため、非資源については収益拡大のため、しっかり投資をしつつ、配当額は維持。ただし、自社株買いを積極的に行うほどの余裕はない、といったところ。

質疑の数は少なくないが、鋭さに欠け、回答も型どおりに終始し、さほど盛り上がることもなく終了。新社長ということで緊張もあったのか。大きな組織の上、経営課題も多いだけに、周りへの配慮もあるのだろうが、決意表明でもいいので、自身の言葉で語る場面があっても良かった。