秘蔵鉄道写真に見る戦後史、上 ― 2015年08月01日 22:02

8月の声を聞くと、第二次世界大戦の話題が紙上を賑わす。今年も玉音放送の原盤の記事が出ていた。そんな時期にふさわしい一冊。上巻は、昭和20年代。写真が伝える人びとの生き様は、今と同じ日本人とも言えるし、ずいぶん変わったとも思える。
購入予定には入れていたが、少々値が張るところ、少し前に、JTBパブリッシングの書籍がKindleでセールをしていた。大判の書籍なので、24インチのディスプレイ一杯に拡げて読む。紙の方が読みやすいとも言えるが、いつでも拡げられるのは電子版のよいところ。
VMware Workstation 10上のWindows10でHyper-Vが動かず ― 2015年08月03日 09:38
アプリの提出が終わったので、Windows10のUWP用のアプリの開発に着手。結論を先に示すと、VMware Workstation 10では、Mobileのエミュレータが動作しない。

プロジェクトを作成しようとすると、ユニバーサルWindowsツールのインストールを求められる。VS2015では、最初に全部インストールするのではなく、必要の都度、機能をインストールする作りになっている様子。このツールは、4GBほど。

テスト用のエミュレータは、電話は別にセットアップを求められる。また、4GBほど。そろそろローカルディスク40GBでは足りなくなり、領域拡張。

セットアップが終わると、Mobile Emulatorが5種追加される。

いざ、実行。しかし、Hyper-Vが動かないとエラー。
VMware Workstation 10でHyper-Vを動かすための手順がMSのサイトにある。以前、VMware Workstation 10でWindows Phoneのエミュレータを動かす設定を確認したが、これの更新版。
※手順を載せたMSのサイト
しかし、動かない。ダイアログの「More information」をクリックすると対処が示される。

コントロールパネルのWindowsの機能を確認せよ、というので見てみるが問題なし。CoreinfoやMachineSLATStatusCheckツールの出力も問題なし。なお、Windows10では、コントロールパネルのこの画面にたどりつくのが一苦労。スタート画面の「設定」からではなく、エクスプローラのrootからいく方が早い。

かわりにちょっとした副作用。上記の設定を行うと、タスクマネージャーのCPUの表示が0になる。同等の設定をしてもWindows8.1ではこうはならなかった。推測するに、Windows10のCPU制御周りの変更で、Windows8.1で通用していた対処が効かなくなったのではないか。
※おそらく、vmxファイルの「hypervisor.cpuid.v0」の設定
VMwareのサイトも探してみたが、Windows10が出てから日が浅いこともあり、有効な情報を見つけられていない。Workstation 11にすればという期待もあるが、確証がない。当面、エミュレータでのMobileのテストは先延ばしにして、開発を進めることにする。Mobileの実機が出る頃には、なんとなるといいが。
秘蔵鉄道写真に見る戦後史、下 ― 2015年08月04日 14:45

上巻に引き続き、下巻。今回もいい写真が多い。
巻末のまとめにあるように、昭和30年代は、東海道線の全面電化にはじまり、東海道新幹線の開業が掉尾をなす。東京と大阪の距離感、それ以外の拠点間も含め、急速に縮まる時代という印象が強く残る。
東京オリンピックを前にした時代の空気もよく伝わってくる。それにしても、2020年まであと5年、当時と比べ、今の雰囲気はずいぶん異なる。
四則演算パズル - アプリリリース ― 2015年08月07日 13:45

「四則演算パズル」の名称で、Windowsアプリをリリース。Windows10対応で忙しいのか、ここのところ審査時間は長め。Windows8.1対応はここまで。次回からは、Windows10対応(UWP)に移る。
昔、電車やバスを待っている間、切符の下部に刻印された4桁の数字を眺めて、四則演算だけで0~9の数字を求めるのを暇つぶしにしていたが、それをアプリのかたちにしたもの。

上の写真では、下の「5728」という数字がそれ(古そうなのを探してみた)。学生の頃など、スマホどころか携帯もなかったし、本でも持ってきていなければ、手元にあるのは切符くらい。そこでじっと眺めて思いついた次第。今となっては、IC乗車券が普及して、切符すら手元になくなってしまったが。久しぶりなので、果たしてゲーム性があるのか心配したが、掛け算や割り算が絡むと意外な答えがあったりして、意外と楽しい。
開発時間は、前回から少し間を空けたこともあって85時間と多め。アルゴリズムを凝ろうとしたのもいけないが、以下に苦戦した技術要素など。
1)HubのHubSectionのDataTemplate内の要素へのアクセス方法
MSのデザインガイドでは、Hubの活用をうたっているが、なかなか使いどころが難しい。
2)ScrollToSectionが思い通りに動かない。
結局、違う方法を採用。
3)効果音がうまく鳴らない。
UIのXAMLの初期化が非同期で行われることで、アプリ起動がスムーズになる、というストアアプリの作りはわかるが、なかなか制御が難しい。DirectXやUnityを使えということか。
4)バックグラウンドタスクは、意外とすんなり。
5)ライブタイルも、意外と難しくない。
とはいえ、インターネットの外のサービスと連携させるなどしないと、おもしろみが出ない。
P.S. (8/8)

Windows10のストアにも掲載されました。8.1用に開発したアプリであっても、互換性があると判断された場合は、10の方にも掲載される様子。必ず移植が必要というわけではなさそう。このあたりの取り扱いのアナウンスは、MSからはないのだけれど。
地球の変動はどこまで宇宙で解明できるか ― 2015年08月07日 17:38

温室効果ガスによる気候の温暖化の議論が喧しい中、地球の気候は、実に多くの多様な要因が相互に影響しながら決まっていくことを教えてくれる。それをさらに複雑に、予測不可能にしていいのか、という観点で錯綜した議論を見返す視点をくれる。
取り上げるテーマは、数日単位の太陽活動の周期の影響から、数億年単位の太陽系の銀河系内の移動の影響についてまで、幅広く触れていて、全体感をつかむのに格好。
それにしても、森の木々が長い寿命を持つこと、南極に厚い氷の層があることなど、偶然なのか、これまで思いもよらなかったものが、貴重なヒントを教えてくれる不思議。
VisualStudio 2015のWindows Phone emulatorはWindows8.1上では動く ― 2015年08月08日 20:54

VMware Workstaion 10の上のWindows10上にセットアップしたVisualStudio 2015のWindows Phone用エミュレータが動作しない、正確には動作するために必要なHyper-Vが動作しない、という件。
Windows8.1上にセットアップしたVisualStudio 2015で試したところ、Windows Phone用エミュレータは、無事起動。VisualStudio 2013用と同様。上図は、UWPに移植中のアプリの画面。当面、モバイル用のデバッグは、Windows8.1上にセットアップしたVisualStudio 2015で行うことにする。なお、初回の起動にはずいぶんと時間がかかる。
一見似ているように見える、Windows8.1とWindows10、意外とアーキテクチャの深いところに相違がある様子。
VisualStudio 2015 UWPアプリ開発、所感 ― 2015年08月10日 20:35
Windows8.1のストアアプリのWindows10 UWPへの移植を1本こなしたところでの所感。小さなアプリなので、所感ならぬ、first impression。
・VisualStudio 2015の安定性は、あと一息。ビルドやパッケージの構築で再試行すれば解決する類のエラーが散見。時間のかかる処理が増えたので少し厄介。
・ストア提出用のパッケージの作成には、時間がかかる。小さなアプリなら、8.1用のストアアプリのパッケージ作成はあっという間だったのに比べると重量級。x86、x64、ARM用の構築で、6分半。その後の認定キットの実行に3分。都合、10分ほど要す。
※なお、デバッグ用のビルドは軽いので、誤解なきよう。

・かかる時間に比例してか、システム負荷も大きい。上図は、ネイティブコンパイル中のCPU使用状況。対応するアーキテクチャ(x86, x64, ARM)ごと、4 coreで1分近く、上限に張り付く。パッケージに収めるプログラムの形式も変わったのだろう。4 coreで4GBメモリくらいのマシンでないとつらそう。モバイルエミュレータには、メモリ2GBのものもあり、これを走らせるなら、4GBでもちょっときつい。VisualStudio 2013で8.1用のストアアプリを作るなら、2 coreで2GBくらいのマシンでも余裕だったのに。

・パッケージ作成でサポートする言語の自動識別に難あり。上図のマニフェスト、赤枠内の設定は、標準で"x-generate"と自動識別になっているが、日本語のみのリソース設定をしていても、英語が入ってきてしまう。マニュアルで編集して対処。
・MSのサイトも、まだ、UWPと8.1ストアアプリの情報が混淆。USのサイトの方は整理が進んでいるが、自動識別で未整理の日本語サイトの情報が表示されたり。微妙なところの違いを探すのは、現状それなりに苦労。的確な情報を見つけたら、とにかくブックマーク。
・実作業では、的確なUIのパターンというか、ナビゲーションの構造を把握するのが大変。4インチクラスのスマートフォンから通常のデスクトップまで、サイズの異なる世界をどうサポートするか、考えているアプリの操作を踏まえ、悩むことしばし。8.1に少し慣れてきたところで、その線上で進めればいいかというと、必ずしもうまくいかず。慣れと修練が必要そう。
・意外と悩ましいのが、チャームがなくなったことへの対応。ヘルプやプライバシーポリシーは、どこに表示するのか、そもそも表示がいるのか。結局は、8.1のストアアプリでWindowsのシステムとの連携や操作感の統一を目指したものの、それを破棄し、アプリはアプリで完結するという旧来の考え方に立ち戻ったようだが、それはそれで自由度が上がり悩んでしまう。
UWPの多言語対応にはMAT4.0が必要か ― 2015年08月11日 17:34
Windows8.1ストアアプリのUWP移植2本目。今度は、多言語対応しているもの。
これまで通りに多言語アプリ ツールキット(MAT)を有効化しようとすると、メニューがグレーアウトしていて選択できない。VisualStudio 2015では、MATの3.1が標準でセットアップされる。
同じソリューションに、Windows8.1のプロジェクトを登録してみると、こちらは、有効化のメニューは選択できる。ユニバーサルアプリには対応していないのか。
MATのインストールの修復などして見るも、改善せず。MAT4.0ベータ版がリリースされているので、試してみると、有効化できる。

リソースファイルの構成は、少し変わった。ベータ版というのは少々心許ないが、これで進める。
MSDNのフォーラムでも質問してみたが、そんなところのよう。

一つ副作用。
MAT4.0のインストールには、インストール済みのMATのアンインストールが必要。ところが、MAT4.0をインストールすると、上図のように以前のバージョンで多言語対応を済ませたソリューションが開けなくなる。ファイルの参照が少々面倒に。
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