QNAPボリューム修復2015年10月14日 10:45

三連休の朝。起きて、ふと見ると、NAS(QNAP)に赤ランプ点灯。

ディスク異常

管理コンソールを見ると、ディスク4が異常。壊れたわけではないが、危ない。ディスクは、NAS用ではなく、通常のデスクトップ用。約4年、ほぼ24時間稼働。通常用途であれば、デスクトップ用でも十分使用に耐える。もちろん、手元に予備は必要。

SMART情報

SMART情報を見ると、セクタ不良が発生し、増加中(上の囲み)。代替セクタが用意できないものも出てきている(下の囲み)。経験から言うと、しばらく経つと急激にエラーが増え、アクセスできなくなる可能性が高い。

ハードウェアのLED

用意してある予備ディスクに交換する。ハードウェアのランプを見ると、一番左側のドライブに赤が点灯している。ディスク4は一番右側ではないのか。どちらを信じるか。

サービス低下モード

ハードウェアランプを信用したのが間違い。正常なディスク1を抜いてしまった。RAID5のボリュームはサービス低下モードに移行。ディスク4が異常を示しているので、リビルドは動かない。ディスク4をスキャンして異常から脱すれば、リビルドはできるが、スキャンの結果、状態が悪化する可能性も捨てきれない。

外部ドライブへのバックアップ不調

こういうときは、落ち着いて先にバックアップを取る。eSATAの外付けディスクを取り付け、外部ドライブへのバックアップを行う。ところが、ジョブの作成ができない。QNAPでは、フォルダペアを作成して、バックアップを取得する。複数フォルダのバックアップを取得するには、宛先フォルダをそれぞれに用意する。ところが、宛先フォルダを新規作成しても、選択できない。少し前にこの不具合には気づいていたが、まだ直っていない。

結局、telnet接続を有効にして、linux consoleからコマンドラインでバックアップを取得することに。念のため、ネットワーク経由で、もう1セットバックアップを取得。これで連休2日を消化。

QNAPボリューム再構築2015年10月14日 11:17

バックアップは無事に終了。バックアップ中にディスクの状態が悪化しなかったのは幸い。念のため、異常とされたディスク4をスキャンし、修復を試みる。

念のためリビルドの確認

ディスクのスキャンは無事終了。SMART情報を見ると、代替セクタの処理がつつがなく終了し、異常から警告に状態は改善。RAID5のリビルドもできる。

RAID5のリビルド後、ディスク4を予備に交換して済ませるのでもよいが、せっかくの機会なので、ボリューム構成を見直す。使用中のNASは省電力の代わり、CPU能力は低め。性能はCPUネックになりがち。RAID5はCPU使用量が多いので、RAID1に変えてみる。併せてボリュームを2つにする。音楽ファイルとVMのイメージファイルなどを分けることで、音飛びを改善できないか。

RAID5ボリュームの削除

RAID5のリビルドを中断して、ボリュームを削除。

RAID5ボリュームの削除

単一ドライブが4つの状態に戻る。

QTS4.2に更新

おもむろにペンディング中だったQTSのバージョンアップを実行。4.2になる。省電力機種では、新機能が増えても使わないのだけど。QNAPは多機能だけど、それらを目的とするなら、CPU能力の高い機種が必要。省電力機種では、最低限の機能に絞り込むのが快適。

RAID1を2セットに交換

ディスク3とディスク4を4TBのものに交換。これで容量は、ほとんど変わらない。

RAID1の同期

フォーマットをした後、同期を開始。同期中にもアクセスはできるが、アクセスは重いし、同期時間も延びる。2TBの同期で約1日。4TBの同期は約2日の見込み。これで最後の連休を消化した上、次の日もリカバリはつづく。

S3への複製の設定は消えない

ボリュームを作り直すことで、共有フォルダの再設定は必要。ネットワークやユーザの設定など、それ以外の設定は、勝手に消えない。一番面倒な、AWSのS3へのリモートバックアップの設定は無事残ってくれた。これは助かる。