Windows10 NIC Teaming2015年11月04日 17:01

Windows10のNICチーミングを確認してみる。Windows8.1の頃は、Windowsの機能では、うまくいかなかった。IntelのDriverは、NIC(82574)が古くなり、対応から外されていた。

Windows 10 NIC Teaming

PowerShellのNew-NetLbfoTeamコマンドですんなり実現。せっかくなのでモードをLACPに変更。
なお、実施前にNICの名前をアルファベット文字列に変更。

※MSのコマンド説明のページ
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj130847(v=wps.630).aspx

Windows 10 NIC Teaming Status

作成したTeam1の状態。1GbpsのNICを2つ組み合わせたので、2Gbpsになっている。

Windows 10 NIC Teaming Property

作成したTeam1のプロパティ。相変わらず、Microsoft Network Adapter Multiplexor Protocolは有効にならないが、Microsoft Network Adapter Multiplexor Driverの実現方式は別なのか。

P.S.
この方法なら、Win8.1の頃もできたのだろうか。

Windows10のフォトでNASをフォルダに入れない2015年11月13日 20:12

Windows10でタスクマネージャーを見ると、CPU使用率とイーサネットの使用量が長時間、高止まりする。電力使用量も時間当たり20Whほど多い状態が続く。

QTSリソースモニタのデータ転送量

NAS(QNAP)のシステムステータスを見ても、データ転送量が多い(上の絵は正常の時のもの)。

Windows10 フォト

色々調べると、フォトアプリが悪さをしている。上図のフォルダーの設定にNASのフォルダを入れていたところ、サムネイルを作っているのか、なめるようにアクセスしている。ファイルも多いので終わる気配もない。NASのフォルダを削除すると、静けさを取り戻した。MSのアプリの使い勝手を確認しようと、VMwareのゲストOSの方で設定したのが裏目に出た。

通知の設定が悪さをするという報告もあるが、こちらも要注意。今のところ、XnViewあたりをつかうのがよさそう。

Windows10 ver1511へのアップグレード2015年11月13日 20:25

MSDNのツイートでサブスクリプション提供開始のアナウンスが出たと思ったら、さっそく、更新が来ていた。さっそく実施。

Windows10 ver1511

ダウンロードに15分ほど、インストールに30分ほど、インストール後の初期設定に5分ほど、都合1時間弱の作業。それなりに速いPCでこれなので、実施するのは余裕のある時間帯で。

新しいアプリは、SkypeとSwayくらい。タスクバーの検索ボタンがCortanaになった。マイクを付けるかどうしよう。Edgeの使い勝手が微妙に改善している。

流山散策、というか「ろこどる」巡り2015年11月13日 20:34

更新したパスポートの受け取りに船橋へ。せっかくなので、野田線に乗り込む。

運河駅

運河駅で下車。利根運河のことであると知ったのは、ろこどるのおかげ。

※ろこどる
http://www.tbs.co.jp/anime/locodol/
流山市をモデルにした架空の街、流川市を舞台にしたアニメ。TV放映は1年ほど前。

運河駅ディスプレイ

ホームを出ると、さっそく、ろこどるの展示スペース。訪問者ノートの絵がうまくて驚く。おかげで書けない。

ムルデル記念通り

東京理科大方面を出ると、ムルデル記念通り。

東京理科大

まっすぐ進み、橋を越えると、東京理科大。大村先生のノーベル賞を祝う横断幕が目を惹く。

福の神

大学とは反対側に進むと、運河水辺公園。その手前に福の神とお社。

ムルデルの碑

公園にはムルデルの碑。明治期の開削に功があった。

鴨の群れ

川辺に降りると、鴨の群れ。争っているのか、遊んでいるのか、大きな鳴き声と共に、時折、激しく羽ばたく。

運河沿い遊歩道

ここから江戸川までは2km弱の遊歩道。車が通る箇所もあるので注意。おそらく、ろこどるのエンディングの背景のモデルか。とはいえ、通りかかるのは、お年寄りばかり。

広がる田園風景

運河の向こうに目をやると、見渡す限りの田園地帯。確かに、緑は豊か。

江戸川手前の橋の上から見た運河

江戸川の手前の橋の上から運河を望む。

流山おおたかの森駅

運河を離れ、住宅街を抜け、つくばエクスプレスの流山おおたかの森駅。開業すぐの頃は、何もなかったはずだが。

おおたかの森SC

駅前には、おおたかの森SC。周辺の開発が進む。

流鉄流山駅

少し歩いて、流鉄の流山駅。この季節は暗くなるのが早い。

流鉄100年の立て看

改札には、流鉄開業100年タイアップ立て看。

消防団員募集

掲示板には、こちらもタイアップで、流山市消防団員募集のポスター。

流鉄研究展示

でも、見どころは、おそらく近所の小学生の手になる流鉄の研究展示。

流小ヘッドマーク

ホームに出ると、流山小学生の手になるヘッドマークを掲げた電車。

ろこどるヘッドマーク

やってきたのは、ろこどるのヘッドマークを付けた電車。

車内つり広告

車内には、タイアップを告知するつり広告。車内アナウンスは、ゆかりさん。さすがに声の本職、聞き取りやすいアナウンス。タイアップの告知は、まだ、気恥ずかしいが、大洗町のように続けていれば、なじむもの。流鉄は、鹿島臨海鉄道につづくことができるか。

アニメの方は、クリスマスに新作の特番。

Windows10 NIC Teaming トラブル2015年11月15日 10:49

Windows10のbuild 10586へのアップグレードでトラブルひとつ。NICのチーミングができなくなりました。なお、アップグレードでチーミングはいったん解除されます。

New-NetLbfoTeam error in build 10586

前と同じコマンドを実行するとエラー。

※TechNetでも同様の報告がされています。未解決。

少し様子見。

隣のディスプレイのアプリをこちらに持ってくる2015年11月15日 19:02

マルチディスプレイ環境で困るのは、隣のディスプレイに行ってしまったアプリを使用中のディスプレイに持ってくること。マルチディスプレイで作業中に使用したアプリが表示位置を覚えていて、シングルディスプレイで作業中に見えない場所に開いてしまう。そのときは、消灯中のディスプレイに灯を入れて、つかんでくることになる。

nView Desktop Manager

なにかツールでも作ろうと思ったが、NVIDIAのドライバーに付属のnView Desktop Managerで実現できることに気づく。「ホットキーマネージャー」で「ウィンドウをディスプレイに移動する」を登録すればいい。ここでは、Alt+1とAlt+2に登録した。

これで、消灯中のディスプレイをONにすることなく、見えないアプリも、タスクバーのアイコンを選んでホットキーを押せば、使用中のディスプレイに持ってくることができる。

KAGRAが観測するイベント2015年11月21日 14:06

少し前、11月6日に大型低温重力波望遠鏡・KAGRAの第一期実験施設完成の記者会見があった。NHKのサイエンスゼロでも昨年番組があった。しかし、どんなイベントを観測し、重力波について何らかの結論めいたことを言えるようになるのはいつくらいなのか、よくわからない。

※記者会見

※サイエンスゼロ

数理科学2015年12月号 曲がった時空のミステリー

そこに今月の数理科学(2015/12)の特集「曲がった時空のミステリー」から、「間近に迫った重力波の直接観測(京都大学 中村卓史氏)」の記事。ここでは、2つのイベントが紹介されている。

1.連星中性子星の合体
重力波存在の間接証明のきっかけとなったパルサーPSR1913+16に似た連星パルサーは銀河系に3000個ほど。これだけあると合体イベントは10万年に一度くらい。地球から7億光年ほどの範囲には、銀河が10万ほどあるので、全部合わせると1年に一度くらい。

2.太陽質量の30倍程度のブラックホール連星の合体
年間70-140イベントとの予想。対象のブラックホールは、宇宙で初めてできた金属のない星の進化でできると考えられている。

KAGRAが7億光年以内の連星中性子星の合体を検出できる感度になるのは、2017年度。その前に米国のLIGOが2億光年以内の検出感度で2015年9月から観測開始。2019年には感度がKAGRAに追いつく。連星中性子星の合体の観測には、数年からそれ以上はかかりそう。2020年のオリンピックの頃には、朗報が聞けるか。それとも、見つからないことも今の理論の反証として意味を持つのか。

※KAGRA

※LIGOの観測開始

Vacuum Diagrams2015年11月22日 22:45


Vacuum Diagrams

Amazon.comの履歴を見ると、2009年11月に購入とあるので、6年越し。

Stephen Baxter(スティーブン・バクスター)のXeelee(ジーリー)に連なるシリーズ4作を補完する、1980年代後半から、1990年代半ばに掛けて執筆された中短編集。初出は1997年。4作の舞台が登場するほか、前後の出来事が語られる。4作の内、2作ほどは読んでいないと背景がわかりにくいかも。

・Raft (1991)、天の筏(ハヤカワ文庫1043)
・Timelike Infinity (1992)、時間的無限大(ハヤカワ文庫1097)
・Flux (1993)、フラックス(ハヤカワ文庫1129)
・Ring (1994)、虚空のリング(ハヤカワ文庫1143、1144)

読んだのは、Timelike InfinityとRing。Ringは大河ドラマ風なところがあり、その前後が気になる人は、本作で少し報われる。本作では、各編を通して、宇宙の将来の果てを展望するが、時が意味をなさなくなるような静けさの中へ終えるので、読後感は少し寂しい。人間の愚かさも多数描かれるが、それでも、人の、前に進もうとする力をどこまでも信じている作者の姿勢が窺え、共感しつつ、励まされる。

それにしても、この時期にダークマターについてこれだけの見識を持った物語を作れたと言うことには驚く。物語を作るための無理はいくつもあるものの、語られる理屈づけや解説は、最近の解説書で述べていることと大きく変わらない。Ringを読んだ当時、裏を取ろうと物理の解説書を探しても納得できるものがなかったことを思い出す。

※解説:今なら、数理科学2014年9月号「重力の謎と魅力」の「多彩な天体現象と重力」の記事、など。

翻訳は早川から2分冊で出ていた様子。
・プランク・ゼロ(ハヤカワ文庫1427)
・真空ダイヤグラム(ハヤカワ文庫1430)。

バクスターは、今でもコンスタントに新作を出しているが、このところ翻訳は出ていない。国内は、ジャンルの細分化が進んだせいか、時の人でないと、翻訳は出にくくなっているのか。

※ハヤカワ文庫の番号は、SFマガジン2015年8月号のハヤカワ文庫SF総解説による。