お散歩コンパス - アプリリリース2016年02月18日 18:10


お散歩コンパス

「お散歩コンパス」の名称で、ユニバーサルWindowsアプリをリリース。実際、野山を歩いて回るときは、SUUNTOのコンパスと、事前に印刷した国土地理院の地図を携行。街中なら、Google Mapがあればおよその用は足りるが、少し離れると地形図が欲しい。手持ちの端末には、各種のセンサが搭載されているので、代わりになるものか作ってみた次第。

※アプリのページ

開発時間は60時間強。うち、電子コンパスと傾斜計、GPSのセンサーまわりの仕様の習得と実装に20時間ほど。緯度経度から距離などを求める地球楕円体のクラスと、日の出日の入り時刻を計算するクラスの実装に10時間ほど。国土地理院地図の地理院タイルの仕様の理解と画面のマッピングに10時間ほど。

UWPのセンサーのAPIの使い方はそれほど難しくない。サンプルプログラムもあるので、値を得るだけの処理はすぐにできる。それをどう表現するのが課題。

モノグラフ 4.三角関数

距離や方角を扱うため、ずいぶんと久しぶりに三角関数と対面。「科学新興社 モノグラフ」を引っ張り出す。このシリーズは、トピックごとに概要から応用までまとめられていて便利。この頃はブルーバックスも矢野さんの本が人気だった。記述に制限のある教科書と違って面白かったが、これに相当するようなものは、今はあるのだろうか。

センサーのあとは、地図と実際の緯度経度、および、画面のピクセルとのマッピングに苦労。メルカトル図法の原理を学びなおす羽目に。今回は、ズームレベル15を選んだので、GPSから現在の緯度を拾い、この緯度での円周(卯酉線:ぼうゆうせん)の長さを求め、2の15乗(32768)で割ると、地理院タイル1枚分の長さが求まる。これが縦横256ピクセルなので、ここから1ピクセルあたりの距離が求まり、画面との対応が取れる(はず)。

※地理院タイルの仕様

あとは、ひたすら歩く。一辺が300~500mくらいになるような長方領域を歩いて、地図と記録した位置がずれないか確認。ずれが大きいと持ち帰りデバッグ。この時期、外が寒いのが難点。工事現場にWiFiがあって、GPSではなくてそちらを拾って位置がずれたりも。WiFiはオフにして歩く。

日の出日の入りの時刻計算は、理科年表に推算表があるが、これを使わず、お遊びで近似計算をしてみたが、高い精度は得られず。やはり球面の幾何にまじめに取り組まないと。

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