九州周遊、平成3年2016年05月02日 08:45


九州周遊券、平成3年

南阿蘇鉄道は、険しい山道を期待して訪れたのに反して、車窓から一面の緑をひたすら眺める旅だったのを思い出す。当時の切符を探してみると平成3年。高森線の折には間に合わなかったが、九州一周を一念発起して訪れたようだ。乗り換えのため、立野駅の途中下車印がある。再びあの車窓に巡り会えることを願うばかり。

輝くもの天より堕ち2016年05月02日 09:57


輝くもの天より堕ち

ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの長編。解説によると、長編2冊のうちの2冊目という。

長編を手とする作家の作品と比べると、伏線の張り方と回収の仕方が作為的とも思えるが、読ませる、という点では、引けは取らない。

最後に、一人の人物の波乱の人生が閉じられる。その人物にとっては、すべての事件が、まるで、その最後を完全にするために用意されたもの。その深い感慨とともに物語は閉じる。その余韻が読後感を支配する。