ヘーゲル復権 思想2019年1月 ― 2019年06月30日 11:37
積ん読の精神現象学あたりをなんとかしようかと、と手に取る。編集者の説明などはなく、論文が並ぶだけの体裁。順番に読むとすっと入る、というわけでもなさそう。
西洋の哲学に明るい訳ではない身では、「ヘーゲル論理学の意味論的解釈」、「復活するヘーゲル形而上学」、「行為者性の社会理論」、あたりから読むのがよさそう。アリストテレスあたりから、カント、ヘーゲル、現代に至る流れを先に掴んでおきたい。
「貧者は承認されうるのか?」
悪しき良心→自然状態への回帰→野生化、野蛮化
富むものも賤民になり得る、という下りは、妙に得心がいく。
1900年代にヘーゲルが危惧し、解決策を見いだせなかったこと。そこに、マルクスが革命の可能性を感じたこと。
深読みすると、先々の世界大戦への途をひらいたのかとも。
歴史のときどきに見られる現象に思えるが、現在の状況をも説明するものなのか。
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