AzureでVisualStudio2019年12月20日 14:33

VisualStudio Onlineの提供も近々ということだが、AzureのVMで動かせば、今の時点でもフルの開発環境を用意できる。出先で使うのもいいし、自宅のPCを軽めにしてこちらを使うことも考えていい。MSDN Professionalの契約があれば、月に6000円分使用できる。使い勝手と費用はどんなものか。

VS2019 Community

AzureのポータルからMarket Placeを探すと、VS2019設定済みの環境がある。インストール中も費用はかかるので、手間は少ない方がいい。対象は、Community Editionを選ぶ。Enterprise Editionは、MSDN Professionalの契約には含まれないので注意。ここを間違えて、作り直し。

仮想マシンの作成

Market Placeで選んだ環境をもとに、仮想マシンを作成。自前の環境では、メモリ6GBくらいを消費するので、7GBの設定を選択。費用を考えて、CPU少なめ、米国中部を選ぶ。

固定IPの指定

セキュリティのため、自宅の固定IPからのみの接続を許可する設定を追加。追加の費用が必要な設定を推奨されるが、パス。自宅外から接続するときは、少々まどろっこしいが、一度、VPNで自宅の環境に入ってからつなぐことにする。

Xeon E5-2673v4

仮想マシンを起動。CPUは、Xeon E5-2673v4。Intel ARKには掲載がない。大口顧客向けの製品か。2016年頃の20CoreのCPUらしい。場所と環境により、この辺りは変わる。

VS2019の起動

VS2019を起動。実際は、日本語環境のための追加インストールを行った後。Azure DevOpsのリポジトリに接続し、作業中の環境をそのまま再現。IMEの設定をさぼったので、日本語は入力できない。Market Placeの環境は英語なので、使い勝手をよくするには、色々追加の設定は必要。

一時間ほどコーディング

一時間ほど、コーディングをして、最後に、Buildして動作確認。CPU使用率が前半高いのは、OSのIndex作成が走っていたもよう。米国西部と遠いが、操作感はふつう。大きなウインドウを掴んで動かすときに、少々もっさりするくらい。作業を終えたら、仮想マシンを停止して、ストレージ以外の資源を解放。止めないと課金がつづく。ディスク上に領域を確保する分の費用にとどめる。

一時間ほど作業した日の明細

日をまたいで、作業当日の費用。1時間ほどの作業でCPUは、20円から30円くらい。ストレージは、使っていない日は一日100円くらいだが、なぜかこの日は少なくなっている。

1ヶ月のコスト予測

コスト分析で1ヶ月分の費用予測。未作業の月の実績は3000円くらいなので、上述の軽作業なら、一時間あたり20~30円くらい増える計算。日に4時間30日で、3000円くらいか。MSDNの6000円のクレジットがあれば、まかなえそう。

開発用途の高スペックのPCなら、20~30万円。5年以上使うと、月額5000円を大きく下るので、自由度を考えても、自前のPCの方がお得。とはいえ、この先、Azureの性能が上がり、費用が下がれば、自由度以外は、クラウド環境の方が便利になるのかも。既存のアプリのメンテや、ちょこっとプログラミングだけなら、いまでも十分。ちょうど分岐点の時期。