江戸文化再考2023年04月06日 10:31


江戸文化再考

江戸の文化を、近代の目から見て役立つかどうかで判断するのではなく、そのものの自然な発展段階として捉えよう、平成の世になってそれがようやくできるようになったと、著者は述懐する。

そうすると、江戸の300年。おおよそ17,18,19世紀。それぞれ、青年期、壮年期、老年期。現在は、明治から数えて150年。第二次大戦から数えて80年。壮年期か、青年期の終わりか。これからのあり方を探る上で、江戸の経験は示唆に富むはず、と。

文章は、講演の語り口のまま。図版が充実している他方、イメージでの提供なので、小さなKindleではちょっと読みにくい。PC等の大きな画面と併用して読むのがいい。

元祖水玉本舗2023年04月09日 11:12


元祖水玉本舗

またまた、水玉螢之丞さんのエッセイ集。今度はゲーム編。

実のところ、掲載されているゲームのうち、実際に遊んだことのあるのはわずか。いくつかは遊んでみたことのあるものもあって、あぁ~そうくるか、という感じ。それでも、連載されていた1990年代の空気を実によく伝えてくれる。読んでいるあいだ、どっぷりその時代に浸る感覚になるのは、水玉さんのエッセイならでは。

紹介されているゲームのいくつかは、リメイク版がでていて、それを探してみるのも楽しい。当時のものは遊べなくなっていても、シリーズが続いているものもあって、時代に合わせた変遷を見るのも面白い。遊べなくなったものの方が大半だけど、きっとそのエッセンスは今のゲームたちに受け継がれているはず。

くずし字で東海道中膝栗毛を楽しむ2023年04月11日 19:53


くずし字で東海道中膝栗毛を楽しむ

見開きで、右に江戸の版本、左に読み方を活字にしたもの。最初のうちは苦労するが、だんだん読めるようになってくるのが楽しい。とはいえ、旧仮名遣いに慣れていることが前提か。

読めるようになってくると、今度は、当時に特有の言葉が引っかかる。「棒端(ぼうばな)」宿場の入口を示す立て杭、こんなのは知識がないと意味が取れない。

あとは、おそらく版本により、字の選び方や草書の崩し方が違うであろうこと、そのところは数をこなしていかないといけないか。ちょっと、和本の古書店に立ち寄ってみようかと思える一冊。

水玉さん、広井さんのサイン本2023年04月15日 10:13


サイン本

2020年頃から、水玉さんのエッセイや挿絵を描いた本を手に取ってきたが、そろそろ終いかなと、「元祖水玉本舗」で紹介されていたものをいくつか古本店で入手したところ、サイン本。偶然とはいえ、こんなふうに縁がつながることもある。

東北「海道」の古代史2023年04月16日 12:48


東北「海道」の古代史

奈良時代の頃の東北の有り様を、発掘資料と文字記録を用いて明らかにしようとする。ここでいう東北は、今の茨城、福島、宮城、岩手の南部くらいの地域。蝦夷との最前線が、水沢のあたり(胆沢)。朝鮮半島、中国本土との関係の落ち着きを待って、この地への勢力拡大を本格化させる。

この時重要な役目を担ったのが、太平洋の港々をつなぐ海の道。朝鮮半島とのやりとりでも活躍した紀伊の水軍が、房総(山武市のあたり)を経て、石巻にいたり、北上川の水運を担うことで、上流の最前線への侵攻に力があったのでは、と。意外と近所に接点があったこととあわせ、進路が日本武尊の伝説と呼応するところも面白い。

また、続日本紀の記事によると、住民の移住政策も広く行われたという(P.84)。これは、中国王朝の徙民(しみん)政策そのものといえ、この時期の政策に中国本土の影響が大きかったことを窺わせる。もしかすると、政権を担う人材の面でもそうだったのかもしれない。

古代史というと、畿内や九州の地を扱う本は多いが、東日本に住むものとしてこの地の歴史を教えてくれるのはありがたい。復興した常磐線沿線を旅する楽しみにも大いになる。

成田市街2023年04月25日 15:34

明日からは雨模様。自転車のヘルメットを交換したのと、オイルをさしたので、走りを確認。ヘルメットは交換の目安が3年とのこと。5年過ぎていたが、毎日日射に当たっていたわけでもなく、それほど劣化は感じないけど、まあ安全第一。

藤棚

校庭の藤棚。

林の中の藤

林の中の藤。立木に絡まり、緑の中に顔を出すが、花勢は近所で一番。

公園のハス

公園のハス。レンコン畑とは風情が異なる。

花見川、電動アシスト初乗り2023年04月28日 17:37

幕張の駅を降りて、花見川の遊歩道。

幕張駅前広場

幕張の駅前広場。完成の姿が見えてきた。使用開始は来年のようだけど。

レンタサイクル

趣向を替えて散歩ではなく、レンタサイクル。電動アシストに乗ったことがなかったので初乗りも兼ねて。

と、最初の一台は5分も走らず空気が抜けて走行不能。車両交替がてら近くの駐輪場へ。3分以内なら返金されるのだが、5分走ってしまった。乗る前の点検で少し空気圧が低いかなと思ったものの、買い物自転車ではありがちな程度だったので油断した。さすがにポンプは持参しなかったが、持っていたら自分で入れていいものか、FAQに記載ないし。

交替した車両は快調。とはいえ、車両は重い。身体の小さい人は支えられるの?というくらい。
アシストは、発進時と上り坂で効いてくるが不思議な感じ。慣れるまでは恐る恐る。花見川の遊歩道はほぼ平坦なのでECOで十分、というかそれより上げると少し怖い。

それでも楽は楽。結果、時短にはなるけど運動にはならない。ブリヂストンの回生モーターの機種や、スポーツ向けのe-Bikeは、大分乗り味が違うのだろうけど、試す機会はあるかしら。

潮止橋通行止め

花見川区役所を過ぎたところの汐留橋は通行止め。

柏井の橋切替

花島公園を過ぎた先の、柏井の橋はようやく仮の橋が外されて、新築の橋に切替。