エンダーのゲーム2014年02月01日 22:05


エンダーのゲーム
近所の映画館では、そろそろ終映の様子なので、慌てて観に行く。原作を好きな身には、なかなか楽しめる作品。巷の評価をみるとそうでもないのは、派手な作品に慣れっこになっているせいか。ありがちな少年の成長物語にならず、うまくバランスをとったと思う。原作が優れていると、良い映画にはなっても、売れる映画にはなりにくい。2時間ほどの枠に収めるために何を採って何を捨てるか、難しいところ。本作では、エンダーが取り組む「ゲーム」、理解不能な知的な存在との邂逅、これらの描写は浅め。描くのは、映像よりも文字が向いているのかも。後者を突き詰めると日本の観客向きになる。どちらかというとその点に感銘を受けた口。そういえば、超光速通信のアンシブル(ansible)の言及もなし。原作では、超光速通信はできても、超光速航行はできない点が重要。

原作は、奥付を見ると1987年発行、1991年の第6刷。このあと、続編の死者の代弁者まで一気に読んだ。その次のXenocide、Children Of The Mindは、まだ、Amazonがなかったか有名でなかったころ、西海岸の通販してくれる書店に頼んだ。Amazonを利用したのは、その次のEnder's Shadowで1999年。その後、Earthシリーズに移ってからはしばらくご無沙汰。2012年にシリーズ6作目が出ている。積ん読が片付いたら手を出してみたい。

かぐや姫の物語2014年02月04日 00:13

高畑勲さんの作品。
こちらも終映間近。平日のレイトショーではしかたないのか。観客は一人。贅沢にも広い部屋を独り占め。

誠実な物語の作りに安心。最初のうちは、翁の演技に過ぎたパターナリズムの可笑しさや愚かさを、などと分析的に観ていたが、物語が進むうち、そういうのはどうでも良くなった。作り手は、映像による表現が好きなんだなあ、と実感する。そう、何年かに一度くらい、ふと観たくなる、そんな映画に仕上がっている。


立春大福2014年02月04日 12:05


立春大福
今日は立春。あいにくの雨空。千葉県のお菓子屋さん、オランダ屋では、立春の今日限定の大福を販売。毎月一日の朔日餅は手に入れ損なったので、早めに買いに行く。緑も鮮やかなよもぎ餅。ふらっとコンビニで甘いものを買うのもいいが、季節を感じるこういうお菓子も好ましい。お店には、箱入りではなくなるが、2個入り、3個入りのものもあった。

クラッシックフライチーズとシャカチキ2014年02月07日 16:35


クラシックフライチーズ
マクドナルドの新メニュー。クラシックフライチーズとシャカチキ。ポテトは、付属のケースにあけ、チーズを絞り、トッピングをのせる。冷えるとチーズはすぐに堅くなるので、急ぐ。一度レンジで温める手もあったか。チキンは、KFCの骨なしに対抗か。食べやすいけど、骨なしだと少しもっさりした感じになるかな。

ATOK2014と一太郎20142014年02月07日 16:48

一太郎とATOKの2014年版は、今日(2月7日)からダウンロード販売開始。さっそく購入。2012からのバージョンアップ。一番シンプルな構成で6300円(バージョンアップ版)。隔年くらいの更新がちょうどよい。


ATOK2014
ATOKは、ツールをまとめたプログラムが用意されたのが便利。日本語入力していないときに、文字パレットや単語登録の呼び出しが少し楽。水準外の漢字を使うことも多いので、手書き入力の呼び出しの手間も少なくなるとうれしい。
また、起動のたびに、MS IMEからモードを切り替える手間もなくなった。Windows8からのModern UIで使えない不便からも解放される。


ATOK2014デスクトップ
こちらはデスクトップのタスクバー。アイコンが赤白から黒白になった。機能の呼び出しもしやすくなった。


一太郎2014
こちらは、一太郎2014の起動後の素の画面。2012と大きくは変わらない。基本編集ツールパレットの感太が増えたくらいか。2013からの機能だったはず。使い込まないと見えてこないが、基本的な入力編集まわりの使い勝手が良くなっているとうれしいのだが。最近の機能拡張が見栄えまわりに集中しているのが少し心配。

関東は2月の雪2014年02月08日 10:23

関東は2月の雪。海側のせいか、それほど寒くない。

雪
近所の植栽も雪。土曜日の朝、まだ人出がないので、路面の雪もきれいなまま。


雪
大振りの葉にはごっそりと雪。


雪
一日、雪のようなので、朝のうちに買い出し。滑らないようにトレッキング用の靴で出掛ける。山登り以外にこういうときに役立つ。それでも滑りやすい路面では気を遣う。北国と違って、氷上に積もった雪でないのは気楽だけれども。

スカイ・クロラ シリーズ2014年02月13日 10:01


クレィ・ドゥ・スカイ
押井守の映画の後、しばらくしてから買い求めた。その頃は、版切れで古書と併せて何とかシリーズを揃える。おかげで、表紙の体裁がばらばら。今は、Kindleでも出ているようで揃わない心配はない。ようやく読了。短編集はそのうち。

読み進めていくと、時折、身につまされるような一文に出会う。そこで一休止。どういうのだろうか。個人的には、音楽を聴きに行くのが好きで、そのために仕事上の無理も受けてきたが、そうこうするうちに、聴きに行く当日の夕方にトラブルが起きて、立場上、引き受けざるを得ず、そんなことが年に数度も繰り返すうち、聴きに行くこと自体がどうしてもしなくてはいけないことから滑り落ち、価値が相対化していく。聴くこと以外にも相対化が進み、気がつくとまわりの価値観に流されている。責任ある仕事をしている大人なのだから、と思いつつも、角が取れた川中の小石のような居心地の悪さがある。主人公等は、飛行機で空を飛ぶ。そのことの価値の相対化を大人にならないことで拒み続ける。それとも、大人にならない故に、相対化しないのか。善し悪しとは違う。選択できるのかどうかもよくわからない。そこに引っかかる。それでもしばらくすると続きを読み進めたくなる。

Eben Uptonインタビュー: Raspberry Pi2014年02月14日 08:48


Eben Upton
IEEE Computer 2013年10月号から。Raspberry Pi創設者のEden Uptonの短めのインタビュー。
動画で10分くらい。

プラットフォームは異なるが、ちょうど、秋葉原では、IntelのGalileoがずいぶん売れているようで、国内でもこの分野が盛り上がるのだろうか。

さて、Raspberry Piだが、2005年当時、ケンブリッジで計算機科学の教職にあったとき、受講する学生の数が目に見えて減じたことがきっかけ。そこで、1980年代の熱気を取り戻すために3000円を切るくらいの価格でシングルボードのコンピュータを作ろうと発想したのが面白い。プログラミングの敷居を下げることを目指したScratchとは別の方向。ところが、最初のシンプルすぎるボードは子供受けしなかった。身近にコンピュータがあふれる現代には敷居が高すぎた。

その後の改良版であるRaspberry Piは、ずいぶんと注目を集めている。教育の場での子供の反応だが、対象を自分の手で自分のしたいように変えられる、ということに夢中になる子供はどこにでもいる、とのこと。ここは、1980年代と変わらないようだ。

実際の製造には携わらず、司令塔に徹し、製造を国内(英国)に戻してサポートを手厚くするなど、活動を根付かせ、一時のはやりにさせないように努めているところは、実にうまい。教育を目的とする点を踏まえた取組みと思う。