近世都市論 ― 2014年09月11日 15:51
朝尾直弘著作集の第六巻。近世都市論。二部構成。第一部は、堺。第二部は、京都。農村の村に呼応する、都市部の町(チョウ)をめぐる論を集める。
・堺と京都および周辺のいろいろな地名が出てきて、どのような場所か気になる。まずは、地名をGoogle Mapsで見てみるが、堺は砂碓の上に築かれた、と言われると今度は地形が気になる。ここでは、国土地理院のサイトが重宝。等高線や標高の数字を見て、地形を実感する。
http://portal.cyberjapan.jp/site/mapuse4/#zoom=4&lat=35.99989&lon=138.75&layers=BTTT
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・平安京で築かれた街並みと今の京都の街並みの間に断絶があり、長いことつながらなかったが、少し解明。室町の終わり、信長の頃は、町の集まりは上京と下京の2つ、周囲には田畑も多く広がっていたという。その後、秀吉が土居を築いて洛中を定めたが、町の集まりはまだその一部。その後、家光の頃には、土居を越えて町が拡がり、さらに、鴨川の治水を経て、ついには鴨川の東に拡がったという。地元の人は郷土史などで学ぶのだろうが、たまに訪れるだけの関東の人間には新鮮な歴史。
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