Network Timeアプリリリース2015年02月17日 14:22

練習がてら作成していたWindowsアプリを無事リリース。

Windowsストアでの掲載

NTPの問い合わせを行い、PCの時刻とのずれを確認するアプリ。1ページだけのシンプルなもの。まあ、検索しないと見つからないだろう。日本標準時のプロジェクトにJavaScriptで動作する時刻表示のページがあるが、およそこれに近い機能を提供するもの。

※アプリのURL

※日本標準時のプロジェクトの時刻表示のページ

※日本標準時のプロジェクトの公開NTPサーバ

Windowsストアでの掲載

こちらアプリの紹介ページ。

アプリ認定のステータス

アプリ登録直後の管理ページの表示。これを見ると、登録からストアでの掲載まで一週間くらいかかるように見える。実際は、今朝9時頃に登録して、昼過ぎには掲載の案内があった。ストアで確認できたのは午後2時頃。ずいぶんとスピードアップ。

さて、マイクロソフトは、ストアアプリの開発者を呼び込むために、「簡単」、とのメッセージをしきりに発しているが、実際のところはどうだったか。参考までに、本アプリの作業時間はこんなところ。

1)UIの設計と構築: 8時間
 図面を引いてというわけではなく、Visual StudioのXAMLデザイナで試行錯誤。

2)仕様の理解: 6時間
 この場合、NTPの仕様書(RFC5905)の読み込み。
 自分にわかるかたちで図に書き下すと便利。

3)クラス設計と作り込み: 22時間
 システム時刻用のクラス、ネットワーク時刻用のクラス、ListView表示用のコレクションのクラス、など。二つ目がメイン。デバッグも含む。

4)イベント処理の作り込み: 4時間
 通信結果の受け取り、チャームを開いての設定変更、など、イベント処理は不可避。

5)エラー処理: 2時間
 処理は少ないので、エラーも少なめ。UIにメッセージを出すには、ここでもイベント処理。

6)チャームを開いての設定処理: 7時間
 アプリの説明や、設定変更、プライバシーポリシーの表示などの作り込み。
 ここは、SettingFlyout(チャームで右から出てくる)の理解に時間を要した。

7)多言語対応: 5時間
 日本語の他に英語に対応。メッセージの切り出し、翻訳など。対象の単語と短文は30ほど。
 多言語アプリ ツールキットが便利。Wordの校正機能も活用。

8)UIのブラッシング: 2時間
 ひととおりできあがって、動かしていると、いろいろ調整したくなる。

9)ロゴとスプラッシュの作成: 5時間
 pixiaでピクトグラム風のロゴを作成。簡単なものでも結構時間がかかる。
 絵を描くツールを一つくらい習熟しておく。

10)プライバシーポリシーとサポートの記述: 2時間
 手を抜いて、asabloのページを利用。コメント機能があるので便利かと。
 英文の方は、書きっぷりに悩む。いろいろ渉猟して例文を探す。

11)テストケースの作成とチェック: 3時間
 ひととおりデバッグはしているが、書き下して一覧にして整理することは有用。
 MSが例に挙げるガイドラインに従うと、30程度になる。ゲーム用などは省略。

12)ダッシュボードの記述: 4時間
 アプリを提出するにあたり、必須の記述項目が多くある。
 アプリの説明に苦心。検索すると、ここでrejectされるケースが多いらしいとある。

13)最終チェックと提出: 1時間
 提出用の記述は一晩寝かせて、もう一度チェック。

というわけで、シンプルなアプリではあるが、計71時間。1日8時間がんばるとして、2週間弱かかる計算。実際に掛けたのは3週間くらい。作り込みの部分は、習熟すれば、ぐっと少なく出来そうだが、どうしても手間がかかる部分もあるので、それなりの手間は必要そう。確かに、「簡単」にはなっているが、一日二日でちゃっちゃっとできる、という簡単ではない。その代わり、しっかりとしたガイドがあるので、それなりのものが出来るようになっている。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://c5d5e5.asablo.jp/blog/2015/02/17/7574328/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。