春の18きっぷで桜ざんまい ― 2015年04月04日 09:57
春先の用事が予定通り片付いたので、春の18きっぷで出掛ける。今回は、紀勢本線の乗りつぶし。ここの走破で主だった路線はこれで全て乗ったことになる。まあ、端々いろいろと残してはいるけど。くしくも桜の季節、桜ざんまいの旅程となった。
3月31日。最初は、紀勢本線から脇にそれて、伊勢神宮へ。こちら、内宮の桜。広い敷地内は、緑と水に満ちているが、その中にぽつぽつと桜色が映えている。景色は素晴らしいのだが、行儀の悪い親子連れや学生の集団が騒ぎ、風情を損なう。いろいろな神社を訪れてきたが、ここほどのところはなかった。
外宮と内宮をゆっくり見て回り、松阪に戻ると夕暮れ。松阪城を訪れるとライトアップ中。夜桜もまたよい。
4月1日。あいにくの空模様。紀勢本線は宮川沿いを登っていく。宮川の岸にもたくさんの桜。
新宮で乗り換え待ち。新宮城跡を訪れるとここも桜が満開。
和歌山に到着。そのまま、和歌山電鐵で貴志に向かう。たま駅長はあいにくと不在。その足で近くの大国主神社に向かう。ここは参道の両側が桜。曇天の下に淡い桜色というのも映える。この旅程で一番の桜の眺め。
貴志駅に戻る。ホームにも桜の大樹。
4月2日。朝、和歌山城を散策。ここも満開の桜。朝日を受けて桜色が輝く。
安土城址に向かう。安土城址の大手門の周囲に桜が植えられ、どれも満開。近所の方々が花見に集う。
大手道を上から見下ろす。左は、摠見寺の境内の桜。
安土城近くのセミナリヨ跡にも見事な桜。小さな公園になっている。
その足で彦根城へ。一日で3城目とは。ここも桜一色。
西の丸の先の広場は桜の公園。
城からの下り、振り返ると天守に桜。
城の石組み 安土城、和歌山城、彦根城 ― 2015年04月04日 10:39
期せずして、今回の旅程では多くの城を巡ることに。安土城から、江戸時代になってからの城まで。生産力や技術力の進展が城の石組みから窺える。
安土城の西側の石塁。
本丸跡の石積み。いかにも急いで作ったという感。
天主跡。
和歌山城の堀の石組み。ホームページの記事によると、和歌山城は秀吉の時代の築城から江戸の時代の完成まで、いろいろな時代の石組みが見られるそう。
鶴の渓あたり。このあたりの石組みは少し乱雑。しかし、壮大。
彦根城、大手門。ここは江戸になってからの築城。
天秤櫓の付近。この時代の石組みは見事。
天守の石組み。
琵琶湖 ― 2015年04月04日 11:24
琵琶湖は昔から近くをよく通るが、よく見ていない。この機会に。
安土天主からの眺め。右端に琵琶湖。左に目を向けていく。
正面。遠くに水面。
右側。右奥に工場の煙突。それにしても雄大な眺め。さぞかし、信長は悦に入ったのではと思う。平地にぽつんと200mほどの小山。これまで見たどの城よりも眺めがよい。
次は彦根城の上から。西日が湖上を照らす。
桜の木々がすっかり影に。
城を降りて湖畔に。500mほどと遠くない。日が沈みかけている。
反時計回りに少し進むと港の防波堤。彦根港。
湖畔にたたずむスターバックス。
湖岸道路を進むと、彦根城の北側に。外堀の内側は金亀公園。猫が集まってくる。
伊吹山 ― 2015年04月04日 12:34
NHKの日本百名山のビデオで気になっていた山の一つに伊吹山がある。今の季節、バスも運休中で、登山も装備なしではできないが、せめて麓までと近江長岡の駅から歩き始める。なお、近江長岡駅にはコインロッカーの設備はない。荷物を預けるならば米原だったか。
彦根を出たときは晴れ間も出ていたが、このあたりは小雨も降る始末。さすがに、天候の変わりやすい場所だけはある。
駅から北東方向、線路沿いに進み、新幹線の高架の手前に来ると、伊吹せんろみちに出る。あとで帰り道でわかるが、この道沿いが伊吹山を眺めるのに都合がよい。ついでに新幹線の撮影にも。
せんろみちから別れ、少し先から北に進路をとる。
伊吹薬草の里文化センターに到着。
伊吹山は、古くから薬草の産地で有名。信長が薬草園を開いたとも。都合がつけば、薬草湯にでもと思ったが、午後からだった。
せめて薬草園でもと思ったが、この季節、ほとんど枯れ草ばかり。
センターの脇から伊吹山を望み見る。
下りは、少し遠回りになるが伊吹せんろみちを下る。この道からは、電線などに遮られず、伊吹山を望むことができる。
振り返るたび、雲がかたちを変えて、山頂を遮る。
和歌山電鐵 ― 2015年04月04日 13:46
和歌山に来たならたま駅長にも会いに行かねば。
和歌山駅9番線ホームへの階段。かわいい絵が飾られている。
そうそう、駅ホームの階段の絵と言えば、新宮駅にも。こちらは、八咫烏。
和歌山電鐵の和歌山駅ホーム。JRとは地下連絡通路でつながっている。
止まっていた貴志行きの電車。国体のペイント。
運賃は、370円。JRの券売機で。
貴志駅に到着。なんともかわいい駅舎。無人駅だが、たまミュージアムとして、おみやげの販売処を併設。中国か台湾の観光客の方が大勢。折り返しで帰った後でないとゆっくり写真が撮れないほど。先に近くの神社にお参りしてからゆっくりと見学。
たま駅長は、すでに帰宅。看板によると、勤務時間は10時から16時が目安。在勤中はこのあたりにいらっしゃるとのこと。
駅のスタンプ。ちょっとインクが切れかかっているのは愛嬌。
おみやげに購入したドロップ。一番手頃なところ。まだ旅は先が長いのでこの辺で。
貴志駅では切符の販売はないので、帰りは手ぶらで。和歌山駅の和歌山電鐵の改札で精算。
精算済証はこちら。これで、JRの改札を出る。
貴志駅ホームの桜も見事。
帰りの電車は絵手紙電車。車内にたくさんの絵手紙が掲示。ほかに、たま駅長をペイントした電車もあり、途中ですれ違う。
紀勢本線 ― 2015年04月04日 16:48
4月1日。伊勢参拝を済ませ、いよいよ紀勢本線走破の日。昨日とは打って変わり、曇天で小雨模様。
宿泊地の松阪から、多気に移動。
新宮行きのキハ48。そういえば、JR東海、名古屋からはずっと気動車。よく乗った函館本線の乗り味を彷彿とさせるが、リニアは作っても電化はしない?
乗るまで気づかなかったが、紀勢線の最初は登り。地理院の地図で見ると、多気のあたりが標高10mくらい。宮川沿いに登っていって、支流の大内山川沿いに進み、峠を越すトンネルの手前、梅ヶ谷駅あたりでは200mくらいになる。宮川沿いの登りは渓谷美とディーゼルエンジンのたくましい響きを堪能できる。
霧に煙る山並み。ところどころ、桜。
トンネルを抜けるとすぐに海に出るのには驚く。紀伊長島駅の先、少し明るくなってきた。
海沿いにしばらく行った先の三木里駅。向こうの山には山桜がパッチワークの様。
長いトンネルを幾度と抜け、熊野川を越え、城跡を目にすると新宮。天理教会の方が目立っているけど。JR東海はここでおしまい。普通列車の接続はあまりよくないので、駅を出て散策。
駅前のタクシー料金表。次は、熊野古道を歩いてみたい。
駅前の観光案内所にはレンタサイクル。
駅前の喫茶店で軽食。
ここからはJR西。電車に変わる。紀伊田辺行き。
この先、串本までは、海辺の岩礁が目を惹く。ときどき奇岩が姿を現す。
串本駅で特急の通過待ち。
上り電車と下り電車もすれ違い。
紀伊田辺駅。
すぐの接続で御坊行き。
御坊駅。
これで最後、和歌山行き。すっかり、都市の近郊通勤電車。天井に液晶のついたタイプは、住んでいる近所では見かけない。
和歌山駅に到着。
紀勢本線、前半の山登りと中盤の波に洗われる岩礁の景色が見どころであった。
武豊線 ― 2015年04月04日 19:37
最終日、伊吹山の麓を訪れたが、もう少し時間がある。
大府駅で下車し、未走破路線の武豊線へ。競馬好きなら気になって仕方がない。
武豊駅。沿線には貨物線も伸びるので、それなりに見どころも。
無人駅。車中のゴミを捨てにいったん出る。この辺のマナーはいただけない。
線路止め。JRはここまでだが、名鉄はもう少し先まで行くので、あまりここで終わりの感はない。
復路、半田駅付近で蒸気を見かける。
あとで屋鋪要氏の本で調べると、C11とのこと(P.130)。こういうとき、実に役立つ。
大府に帰着。だいぶ冷えてきた。あとはひたすら東京へ。
出会った車両たち ― 2015年04月05日 08:00
そのほか、旅先で出会った車両達。18きっぷ旅なのでJRばかり。
快速みえ。名古屋発、鳥羽行。飛ばすので、ディーゼル特急なみのエンジン音を堪能。
途中、伊勢鉄道区間を通るので、18きっぷでは精算が必要。鈴鹿を出た頃、検札。
新宮で停車中のくろしお。
和歌山から和歌山市までの短い区間。通勤利用で乗車率は高め。和歌山市駅は出口が南海なので18きっぷで出るのに少しどぎまぎ。
和歌山発、高田、桜井経由、奈良行き。京都方面への裏ルート。高野山や吉野方面の山並みが楽しめる。
奈良発、京都行き、みやこ路快速。関東はロングシートばかりなので、うらやましい。
野洲で乗り換え待ちの間に通過するEF210。朝のラッシュが終わると、東海道線は貨物がひっきりなしに通る。さすがの大動脈。しかも、かなりの高速。武蔵野線のゆっくり走っているイメージとは全く異なる。重量感があるので怖いくらい。
もう一つ、EF210。安土で次の列車を待っている間に通過。EF210が多いが、EF66も見かけた。コンテナも宅配便やトヨタの専用が目につく。
近江鉄道の彦根駅。駅舎のまわりにいろいろ停車中。古風なED312。
同じくED144。見慣れた西武の電車もここで見かけると新鮮。
近江長岡のせんろみちからの新幹線。
もう少し近寄って。まわりになにもなく見通せる場所であり、短いトンネルがあって通過音で接近がわかりやすく、撮影にはいいポイント。
大垣にて、養老鉄道の赤い車両。
浜松にて熱海行き。以前は接続に苦労した区間だが、直通ができて便利になった。
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