浦安市郷土博物館 ― 2016年08月24日 14:36

浦安市郷土博物館を訪ねる。

展示の舟を見るまで、なぜ行き先候補のリストに入れていたか忘れていた。ARIAにゴンドラ工房の話があったが、ヴェネツィアのゴンドラつながりで、見つけたのだった。これは足の速い伝馬船。かつて、黒船見物に出掛けたのもこんな船だったか。

浦安船大工保存会仮屋の脇には、もう少し大型の投網船。これなら観光ゴンドラと張り合えそう。実際、奥のビデオでは、無事に完成した船で繰り出す人びとの様子が映されていた。

屋外には実際に製作途中の船。手前で大工さんがなにやら作業中。

船の製作場の隣は、かつての浦安の街並みを再現した展示。どこか懐かしいとともに、こんなにも出入り口の背丈が低かったかと驚く。160cm前後の身長を前提にした造り。

展示は、水辺との関わりを取り上げたものが多い。一角には、小さな水族館も。このあたりの釣り人の獲物が泳ぐ。

併設のレストラン脇の駄菓子屋さんコーナー。展示に、ベーゴマなどの遊びを取り上げていたので、そのつながりかも。

浦安からは歩くと少しある。実測で1.9kmほど。ほかに、浦安市のコミュニティーバス「おさんぽバス」がある。博物館前のバス停より、一つ前の中央図書館前の方が入口に近い。

運行中のおさんぽバス。かわいいデザインが目を惹く。
ヴェネツィア 美の都の一千年 ― 2016年08月24日 18:46

副題を見ずに都市の案内と思って購入。都市創成からの美術史だったが、ヴェネツィアの特質を考えれば、十分にこの街の案内になっている。ヴェネツィアの美術は、海外にも広く渡り、日本でも見ることができるが、現地の海辺の輝く陽の下で見ることの意味が力説される。紹介される建築や絵画のカラー写真も豊富で、確かにこれを片手に街を訪れてみたくなる。
ヴェネツィアというと、まっ先にヴィヴァルディの音楽を思い浮かべる身だが、彼が活躍するのは18世紀。それまでに膨大な美術の蓄積があり、その延長線上に音楽芸術もあることを知る。
読んでいて、日本にもスケールは違えど似たような都市があることに思い至る。厳島。堺が登場し、その後、政権が海外交易を独占するまで、畿内と西国の交易の中心であり、同じ多島海の一角を占める都市。まだ、ここも訪れていない。
最近のコメント