Dolby Atmosで作らせてくれっ~! ― 2016年11月23日 09:55
ガールズ&パンツァー劇場版、岩浪音響監督の話が聞けるということで、幕張新都心のチケットを滑り込みで入手。
イオンシネマのガルパンおじさん?がMCとして登壇、前振りで今回が幕張新都心での最終上映と知る。STOP!映画泥棒とULTIRAの短い映像のあと、予告編などすっとばして、「ぱんつぁーふぉー」のかけ声で上映開始。
9.1chの上映を堪能した後、自然と拍手が巻き起こる。明かりがついて、岩浪音響監督登場。
最初に、会場に向けて最多の鑑賞者を問いかける。275回の猛者がいる。毎日見ているのか!と、笑いをとる。
イオンシネマのMCから、ULTIRA上映の経緯の紹介。イオンシネマは、最初の封切館の上映がほとんど終わった頃、3月に2陣目として上映開始。千葉県の上映を背負って立つ形に。劇場プレゼントの終了した頃、1週間、ULTIRAが空いていたので、プレゼントの代わりの特典として上映。最初は20~30人ほど、その後クチコミで倍々で観客が増える。6月まで上映したいな、でも、夏場は入りが少なくなるし、なにかテコ入れが要るな、と考えていると、ULTIRAの話が岩浪音響監督の耳に入り、本社経由で連絡先の問い合わせ。最初は、試写の依頼とのこと。返信がくると、音響調整の日程をどうしますか?と。音響調整してくれるならと、試写の話はうっちゃって、そのままお願いして今に至る。
岩浪さんから、会場のスピーカーを指しながら、ATMOSの説明。ついで、ATMOS挑戦の経緯の苦労話。まず、自宅のATMOSで試してみて効果を確認。次に、幕張新都心の音響の面倒を見ているジーベックスに話をすると、できるはずだけと大変、との回答。やってみると、なかなか音が出ない。上映の2~3日前に明け方まで調整する羽目に。
ついで、ATMOSへの情熱の語り。音響をやっている身としては、作品をATMOSで作りたい。ガルパンの時も訴えたが、この時は、やらなくてよかった、やっていたら間に合わなかった、と笑いを取りつつ、実際の難しさを並べる。端的に費用対効果が出ない、対応する劇場が少ない、TOHO系列は多いけどガルパンみたいな作品は掛けてくれない、云々。とにかく、今回実績作りができてよかった。
ガルパンの興行成績は、24億円を突破。MCから、イオンシネマ幕張新都心に限ると、君の名は、スターウォーズ、について3位。シン・ゴジラの倍は入ったと。ここで監督と会場から歓声。
ここで、岩浪さんに引っ張られて、いや、様子を見に来ただけだから、といいわけをしつつ、飛び入りで、杉山Pの登場。岩浪さんは、ATMOSでやると口を滑ってもらおうと奮闘するも、やるともやらないともいえない、と。それでも、ATMOSで作らせてくれ、と粘る岩浪さん。
締めに入りつつ、「声優さんを呼ぶのは大変だけど、おじさん陣ならいくらでも」、「人間は何日間ぶっ通しでガルパンを見ることができるのか、といったおばかなイベントとか」、イオンシネマにネタを振る。
最後にまじめな話に戻って、これからはアニメは劇場の比率が高くなる、パッケージが売れなくなりつつあるから、そのための試みをガルパンでできたのはよかった、としみじみ。
はしごで立川に向かう人に配慮しつつ、両氏退場。イオンシネマのMCからの感謝の挨拶をもって、了。
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