QNAP 332X SSDキャッシュ容量2020年04月05日 14:19

332XのSSDキャッシュ(読み取り専用)を1週間ほど運営。適正な容量を見極める。

対象のボリュームは、1.5TBほど。文書、写真、音楽ファイルなどを収容。動画や仮想マシンのイメージファイルは対象外。

Cache 32GB

30GBのSSD。数日でほぼ全領域が割り当て済み。文書や写真の編集など、ひとところで作業しているうちは、キャッシュが有効に機能。ただし、夜間のバックアップ処理などで一掃され、翌日は読み直しな印象。作業感の向上という点では、少量でも役に立つ。

Cache 240GB

240GBのSSD。数日の運用では、領域は余裕。複数日に渡った作業でもキャッシュが一掃されることは無い様子。音楽ファイルを、終日、foobar2000サーバに供給し続けているので、次第に割当量は増えていくだろうが、今の使用法では十分な容量。

多人数での作業や、対象を動画等に広げることを想定すれば、大容量も必要になるだろうが、そうでもなければ、100~200GB程度(数千円ほど)のSSDで用をなすことがわかる。

書き込みキャッシュまで考えるなら、SSDであってもミラー(RAID1)にする必要が出てくるし、キャッシュではなく、Qtier(ストレージの階層化)を使ったほうがいい。費用はそれなりにかさむ。

SSDのレイテンシー

リソースモニターでは、アクセス時間(レイテンシー)を確認できる。
SSDでは、数ms程度。

ディスクのレイテンシー

ディスクでは、数十ms~百数十ms程度。

SSD推定寿命 QNAP

ところで、240GBのSSDに交換すると、推定残り寿命が0%と表示。

SSD推定寿命 Intel

交換前にIntel(製造元)のツールで確認すると100%。データの解釈に差がある。妙な値が得られた場合、製造元のツールで確認する必要がありそう。

吉高の大桜、もう葉桜2020年04月06日 12:08


吉高の大桜

吉高の大桜。山桜。いつもは、ソメイヨシノに遅れるが、今春は早く、花持ちも一週間と待たずに葉桜。

葉桜

近づいてみるとちらほらと残る花。

胴回り

見事な胴回り。

菜の花とのコントラスト

周囲に植えられた菜の花と見事な対比。

菜の花に蝶

菜の花に舞う白い蝶。

くつろぐねこ

帰り道では、のどかに暖をとるねこ。

朗読のススメ2020年04月09日 18:52


朗読のススメ

声優、永井一郎氏(パッと浮かぶのは錯乱坊)の本。冒頭、世情を斬る一節が現れ、少し驚くが、本編は、氏自身の、および後進の指導の経験を元に得た知見を、さまざまな逸話(作品では、ガンダム、ナウシカ、サザエさんなど。人では、声優や役者仲間、歌い手など)を交えつつ、堅苦しくならない感じで披瀝する。

・表現するということは行動です。(P.173)
・感情なんて演じられるものではありません。感情というものは、あなたの行動が何かとぶつかったとき、自然と生まれてくるものです。(P.176)

後者は、感情を意識と入れ替えてもいいかもしれない。機械に意識を持たせる研究では、ロボットの身体を持たせることでブレークスルーを目指す方向がある。身体の動きとこころの動きは、お互いに関連し合う。表現者は、自ずとそのことに気づいている。幅広い学びが求められる所以。

・アテレコ台本やアニメ台本には句読点がないのがふつうです。(P.171)

手許に、ヨコハマ買い出し紀行や攻殻機動隊の円盤購入時の特典台本がある。見てみると、句読点は、少ないながらもあるようだけど。特典台本は、手が入っているのかしら。

・個性的ということは結果論であって、狙うものではないのです。(P.196)

先の行動の議論とつながる。演じる対象のいる場をイメージし、そこで求められる行動をとるとき、それがどう現れるか。それは、演者のイメージ力、それを支える学びや経験に裏打ちされる。そこに個性が立ち現れるのだと。

これから、月の音色(音泉の朗読番組)などの聴き方が変わるかもしれない。

電気圧力鍋で麦茶2020年04月15日 13:35

一日中、コーヒーでは飽きるし、口の中をすっきりさせたい、ということで、年中、麦茶。いろいろないれかたを試してきたが、電気圧力鍋が簡易で、雑味も少なく仕上がる。

麦茶

左から、1000mlあたり、10g、20g、30g。加圧時間10分。
10gだと、市販のペットボトルの麦茶くらい。薄めでごくごく飲む用。
コーヒーの代わりに苦みのある飲み物、となると、20gくらい。30gにしてもそんなに変わらない。
麦茶は、アサヒビールモルト。少し濃いめにでる。

東関紀行、海道記2020年04月21日 09:23


東関紀行、海道記

おくのほそ道(岩波文庫)の解説に、芭蕉が「笈の小文」にて、代表的な紀行文として「土佐日記」「東関紀行」「十六夜日記」を取り上げ、それらを越える新味を目指した、とある。土佐日記は読んでいたので、それではと、東関紀行。

東関紀行は、鎌倉の頃、仁治3年8月中頃の旅立ち。1242年。鎌倉に大仏ができて5年ほど。
海道記も、鎌倉の頃、貞応2年4月上旬の旅立ち。1223年。東関紀行より少し前。承久の乱の2年後。後鳥羽上皇が流されて間もなく。

いずれも、京を立ち、鎌倉まで。経路は少し異なる。東関紀行は、関ケ原越え、箱根越え。海道記は、鈴鹿峠越え、御殿場まわりの足柄越え。いずれも馬を用いているためか、奥の細道よりも行程は早め。

文章とその印象はずいぶんと異なる。東関紀行は、かな文学の体裁。全体は短め。海道記は、漢文読み下しの体裁。それなりのボリュームで、時に興が乗り、思いの丈を記す。例えば、富士山のところでは、竹取物語のあらすじを述べ、不死の山の由来に至る。漢籍の引用が多く、史記や白居易、蘇軾など有名どころを読んでいる方がよさそう。

(そういえば、富士山から水蒸気が上がっているとの記述。この頃は、富士といえば、煙たなびく姿を思い浮かべるのが常だったか)

作者や旅の目的などは、はっきりとは語られていない。

思うに、東関紀行は所用で鎌倉に向かいがてら、メモを残したという印象。かな文学に馴染みのある人物。例えば、田子の浦では、山部赤人の歌を引く。

海道記は、物見遊山とはいわないが、見識を広めるための旅。街道沿いに住む人の暮らしぶりにも目を配る。漢詩文や仏法に近しい人物。事物を見て、漢籍の有名な一節になぞらえ、仏の教えの一節を引く。代わりに田子の浦は素通り。

読み物としての面白さでは、海道記に軍配。鎌倉の頃の人びとの暮らしぶりがわかるのがいい。旅人としての矜持にも共感。

「名ヲ得タル所必シモ興ヲエス、耳ニ耽ル處必シモ目ニ耽ラス(P.88)」

プライバシーポリシーとサポート情報 - ほそ道まっぷ2020年04月22日 12:00

本アプリについて (About this app)

紀行文に記された地名を一覧から選択し、地理院地図とGoogle Mapで地形や史跡を確認しながら、読書を支援するアプリです。地形を合わせ見ることで、山あいを旅したのか、川沿いに進んだのか、荒野を縦断したのか、など、旅の風景が見えてきます。

2020年4月更新
東関紀行と海道記を追加しました。

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利用するツールや文献 (Reference)

1) 国土地理院地図

2) 芭蕉 奥のほそ道 付 曾良旅日記 奥細道菅菰抄 (萩原恭男校注)、岩波文庫

3) 東関紀行・海道記(玉井幸助校訂)、岩波文庫

ほそ道まっぷ - 東関紀行、海道記を追加2020年04月22日 12:07


ほそ道まっぷ

Windowsアプリの「ほそ道まっぷ」に、東関紀行と海道記を追加。

さすがに鎌倉時代(13世紀)の紀行なので、なくなった地名、地殻変動で失われた場所、など、不明な箇所がいくつも。それでも、なんとか、道筋をたどってみる。

地名は、地理院地図を主にプロット。地図上の地名表記の近くが中心に来る設定。そのため、街道沿いから離れる場合も。また、山など少し離れた場所を指す場面もあり、画面いっぱいに拡げて、広く周囲を見ながら、本読みの供とするのがおすすめ。