人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの大いなる旅2023年05月04日 09:38


人類の起源

少々細かな記述があって読み難い箇所もあるが、なんとも刺激的な一冊。古人骨のDNAを紐解くことで、人類がどのように分かれまた混じり、地上に広がっていったか、従来の単純なモデルとは異なる、複雑な、しかしおなじ生物なのだから確かにそのようなものであるはず、と得心させてくれる。

本書によると、やはり中東が重要な結節点。聖書を読むと、同時代の他地域とは一線を画する、現在までみてもほぼ網羅され尽くされているのではと思われる人の生き様の類型、が描かれているが、人の出入りが何度も繰り返された結節点ならばさもありなん、と。

そうした人の伝播の到達点は、北米南米のようだが、それを除くと日本もひとつの行き止まり。淵、止水域。南から北からいくつもの人の流れが到達した地点。それが、日本文化の特質を生み出した要因のひとつなのかも。

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