ESXiのパッチ適用をPowerCLIから行う ― 2013年12月21日 22:01
ESXiの不調は、どうもNICらしいのだが、手当の過程で行ったパッチ適用をメモしておく。esxcliコマンドを用いるのだが、PowerCLIから行う手順を見つけるのは、少々苦労した。
※VMwareのコミュニティサイト他に情報はいくつかある
使用中のESXiのバージョンは、5.1。5.5にバージョンアップする手もあるのだが、変更点も多く、安定稼働中なので、今回は、パッチ適用にとどめる。
VMwareのサイトから、ISO版のファイルを落として、CDかUSBに設定すればいいのだろう、と思っていたら、パッチはZIPでの提供。大がかりな環境では、Update Managerを使うのだろうが、ESXiが1台の環境では、シンプルに済ませたい。esxcliコマンドからも実行できるようなので試す。
以前、無償版のvSphere Hyperviserでは、CLIからのバックアップは機能外とわかって残念な思いをした。パッチ適用は、無事に実施できるようだ。
普段使いのデスクトップには、vSphere PowerCLIをセットアップしてあるので、ここから実行する。あらかじめ、リモートのESXiサーバとの接続を確立しておく。ESXiサーバの方は、メンテナンスモードに移行しておく。
最初に行うのは、esxcliコマンドをPowerCLIから呼び出すための設定。Get-ESXCliコマンドが提供されているので、使いやすいように別名を設定しておく。実行すると、使用できる機能一覧が表示される。
パッチ適用に使用するのは、softwareの先のvibの機能。一覧の中にupdateがある。
VIBは、ESXiでいうところのソフトウェアのパッケージのこと。
updateの引数は、9つ。省略はできない。設定しない箇所は、$nullで埋める。
vmwareのサイトからダウンロードしたZIPファイルは、ESXiサーバ上のストレージに格納しておく必要がある。管理用のPCのディレクトリを指示したら、そこじゃない、と怒られた。ESXiサーバ上のストレージに持っていくには、vSphere Clientでホストの構成のタブを選び、表示されるデータストアを参照すると、データストアブラウザが起動するので、ここからファイルのアップロードを行う。
ZIPファイルに含まれるパッチを全部適用するには、引数のdepotにZIPファイルを指定すればよい。個々のVIBを指定しないので、VIBを指定する引数は、$nullにする。最初は、dryrunを$trueで実行する。実際のパッチ適用はしていない旨と、適用するパッチの一覧が表示される。
問題が無いようなら、dryrunの引数を$falseにして実行する。updateに成功した、というメッセージが表示されて一安心。指示に従い、ESXiサーバを再起動する。
再起動終了後、vSphere Clientを起動して、バージョンを確認すると、Buildが上がっていることが確認できた。
適用したパッチの一覧は、listで表示できる。そうは思ったものの、数が多すぎて、確認しきれない。ここでは、引数にnullを忘れないのがポイント。
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