六韜と正法眼蔵 ― 2022年10月29日 14:42

正法眼蔵、第44「仏道」に六韜からのやや長文の引用がある。
第10 挙賢
第1 文師
解説とあわせ読むと、六韜は平安期の知識人の一般教養の一つとしてよく読まれ、道元も仏書以外に楽しみを見出すことに否定的ながら、おもわず引き合いに出してしまったというところ。
他方、六韜は太公望と周の文王の対話の形をとるが、太公望の著作かという点で見ると、偽書とされ、今の時代にしっかりとした読本は少ない。その中で中公文庫の一冊は手に取りやすい。前半が訳文、後半が書き下し文。
ただし、正法眼蔵などの引用と対照しようとすると、白文がほしい。また、本文もかなり差異があり、底本を示してほしいところ。
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