シャーロック・ホームズの回想2021年05月11日 14:18

冒険につづいて、回想の英文と訳文の読み較べ。

回想

英文は、引き続き、Standard EBOOKSから。

シャーロック・ホームズの回想

訳書は、今度は、早川書房から。2003年版。Kindleの電子書籍で。

Amazonの商品説明では、12編収録とあるが、実際は11編。英書だと2編目に来るThe Cardboard Box(段ボールの箱)は、ちょっと猟奇的な内容なので、収録する版と別にする版がある。早川は収録しない方を、原書にしているようす。有名なライヘンバッハの滝の事件が最後に来る集。

訳文は、英文の構造に沿ったもの。正確さを意識した文章。訳語の選択も、そんなに引っかからない。ただ、その帰結として、日本語の文章としてみると、ちょっと違和感が出てしまう。19世紀末頃の英文自体が古めかしいせいかもしれない。ある意味、これはしかたがない。

最終編の「最後の事件」は、語り口から、それまでの編とは明らかに異なる。ドイルもさすがに力を入れて書いたと思わせる。残念ながら、努力は報われず、続編を書くことになるのだけど。

末尾に、解説として、冒険、回想の出版を巡るドイルの事情が説明されている。後世に読み継がれるかどうかは、文学作品としての高尚さとは相関しない、ドイルには悪いが、それを実証してしまっている。昨今の小説でも、意外と、なろう発とかの作品の方が、100年経っても読まれているかも。

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_ じゅうのblog - 2022年06月26日 16:09

"The Adventures of Sherlock Holmes : The Final Problem"
[シャーロック・ホームズの冒険(13)「最後の事件」]

先日、NHK-BSプレミアムで放映していた『シャーロック・ホームズの冒険(13)「最後の事件」』を観ました。

-----story-------------
「ジェレミー・ブレット」が演じた「シャーロック・ホームズ」のドラマをBSPと4Kで放送!
ライヘンバッハの滝に眠れ…「ホームズ」と「モリアーティ教授」の対決やいかに?
初代「ワトソン」最後の出演!

フランスでモナリザの盗難事件を解決してロンドンに戻った「ホームズ」は暗殺者に襲われる。
何度も「ホームズ」に犯罪計画を邪魔された「モリアーティ教授」の仕業だった。
「モリアーティ」の一味が逮捕されるよう、すでに手はずを整えたと話す「ホームズ」だが、しばらく身を隠そうと考え、「ワトソン」と共にヨーロッパ大陸へ渡る。
「モリアーティ」の裏をかき、無事にスイスへ到着した二人だったが…
イギリス1985年制作。
-----------------------

グラナダテレビ制作、「ジェレミー・ブレット」主演でテレビドラマ化された「シャーロック・ホームズの冒険」シリーズの第13話にあたる作品です。


「モリアーティ教授」が計画したモナリザ盗難事件を阻止したことによって「モリアーティ」一味から命を狙われるようになった「ホームズ」は、ついに「モリアーティ」との対決の時を向かえる… 「ホームズ」は、一味を一網打尽にする計画を立て、計画遂行までは姿を潜めていようと「ワトスン」と2人でロンドンを脱出する、、、
[シャーロック・ホームズの冒険(13)「最後の事件」]

「モリアーティ」は、執拗に「ホームズ」の命を狙い続け、一人ロンドンでの捕縛を免れる… そして、遂にスイス山中で「ホームズ」たちに追いつき、「ワトスン」が油断している隙に、二人は相まみえて格闘し、ライヘンバッハの滝壺へと消えたのだった……。
[シャーロック・ホームズの冒険(13)「最後の事件」]


モナリザ盗難事件を見事に解決後は、宿敵「モリアーティ教授」から攻められっ放しでしたね… そして、二人ともライヘンバッハの滝壺へ、、、
[シャーロック・ホームズの冒険(13)「最後の事件」]

原作と同じ展開でした… 次作以降は「ホームズ」の復活劇が愉しみですね。
[シャーロック・ホームズの冒険(13)「最後の事件」]

-----staff/cast-------------
監督:アラン・グリント
脚本:ジョン・ホークスワース
美術:ティム・ワイルディング
出演者:
 シャーロック・ホームズ ジェレミーブレット
 ドクター・ワトスン デビッド・バーク
 モリアーティ エリック・ポター
 ハドスン夫人 ロザリー・ウィリアム
 ルーブル美術館長 オリベ・ピエール
 内務大臣 クロード・ル・サシュ
 画家 ミッシェル・ゴルディ
 若い専門家 ポール・シール
 アメリカの富豪 ロバート・ヘンダースン
 ポーター ジム・ダンク
 シュタイラー ポール・ヒュモポレッツ
 スイス人の若者 サイモン・アダムズ