イオン第90期 ― 2015年05月27日 16:48
このところ景気が上向きのせいか、全般に穏やかに進行。とはいえ、利益額は目標の70%の達成ということで謝罪から始まる。もっとも、すでに始まっている第一四半期(3~5月)は堅調とのこと。2015年度の目標は、しかし、保守的なもの。
・経済圏構想
いろいろ説明されたが、ネット対抗と人口減対策が主目的か。地域密着型でネットと差別化。お客様一人一人の購買に占めるイオンのシェア拡大で人口減に備える。
・店舗改装の推進
平均店舗年齢は18年と8ヶ月。30年を越えるものも多い。最近のイオンのスタイルに改装することで売り上げ増の効果が実証され、大規模改装を60店舗で実施。小規模な改装はほぼ全店舗で。
・ダイエー
首都圏90、京阪神99店舗でフード、都市型スーパーとして再出発。生産から販売までの一貫体制を強みに変えていく。新施策は、本八幡近くのコルトンプラザ店を実験店として検証を実施。ボタニカルショップ、カフェ・ダイニング、ジュースバー、サークル形式の鮮魚売り場など。2015年度に5店舗に展開。
以下、質疑から
・イオンモールと近所の小規模店舗とのカニバリゼーション
認識しており、対処を進めている。
・野菜が今ひとつ(会場から拍手)
地域に仕入れの権限を与える取り組みを2015年春から開始。改善を取り組み中。
・日経ビジネスのトップバリュ批判の記事
紙媒体では取材内容が都合よく切り貼りされて苦慮。媒体自身なにかとセブンイレブン寄りで、ジャーナリズムにもとると、苦言。
・使いにくく還元率の低いポイント制度
各社がバラバラに導入したままと認識。プロジェクトを立てて見直し中。
・価格戦略
よいものであれば高価格でよい、という発想はとらない。適正な原価率で販売する。
・フィリピンのミニストップなど、海外店に日本らしさがない
進出時は現地化を優先して進めた。近年の日本ブームを受け、日本の商品のニーズも増している。日本の小売業は輸入は得意だが、輸出は苦手。改善すべく対応中。
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