Windows10を更新したらNVIDIAのドライバも更新 ― 2016年09月03日 11:34
Windows10のAnniversary Updateを適用後、2つあるディスプレイの電源が切れていると、サブのディスプレイを認識しなくなる。こういうときは、NVIDIAのドライバもアップデート。ちょうど、Anniversary Update提供後の日付のものがある。
サブのディスプレイの電源を落としたまま、再起動。起動後、サブのディスプレイの電源を入れる。認識している。MSのドライバは、マルチディスプレイ環境への適応が進んでいない。
P.S.
それでも、まだ怪しい。Windows Update待ちか。
葛西海浜公園 ― 2016年09月05日 17:43
久能山東照宮 ― 2016年09月10日 13:35
清水駅。
駅には、ちびまる子ちゃんとエスパルスのキャラクターが出迎え。和歌山電鐵のノリ。
久能山下に向かうバスは、2番乗り場から。ピンクのラインを進む。2時間に1本ほど。市民病院でほとんどの乗客が下車し、そこからは貸し切り状態。
終点の久能山下。バスのアナウンスでは、「くのうやました」。いちご園のビニールハウスの一角のバス停。
目の前は太平洋。好天に輝く海。
振り返ると山壁に階段。
大きな通りに出ると久能山への案内板。したがって進むと登り口。
最初の方の階段。1159段というがゆるやか。高さは200mほどと、安土城と変わらないが、あちらはずいぶんと急で登りが堪えた。
長い階段だが、途中幾度も見晴らしが開け、ほっとする。
一の門に到着。
もう少しで、社務所。ロープウェイの乗り場もある。
社務所を抜けると、目に入る楼閣。
楼閣を抜けると五重塔の跡。
拝殿は修復中。正面は通り抜けできない。
右手から回って登って本殿へ。なぜか、プラモデルの展示。発祥の地とはいうが。
本殿正面にて参拝。
左手から回ると神廟への道。
一段小高い場所に佇む神廟。日光と同じ造り。
正面に東照宮の遺訓。この域に達するには、この時代はもう少し時間がかかりそう。
帰り道。社務所前に置かれた双葉葵。この葉を3枚、先を合わせて配置すれば、葵のご紋。
出口の先に東照宮博物館。展示室は1階と2階の2室。展示は、比較的少数。家康の身近の道具類が目を惹く。
久能山、日本平、草薙、駿府城 ― 2016年09月10日 14:22
東照宮からの帰り、バスの便がない。清水か静岡まで、歩けない距離ではないが、街中を行くには好天過ぎる。どうしようかと考えていると、日本平からなら草薙駅までの遊歩道があると知り、ロープウェイに向かう。
ロープウェイ久能山駅。10分おきほどの便がある。珍しくガイドが乗る。
ロープウェイ車内から、御前崎方面の眺め。窓が開いていて、風を感じながら登る。ガイドによると、開設60年。久能山から日本平への遊歩道もあったが、大雨で崩れ閉鎖。このあたりの経緯は、ちびまる子ちゃんに描かれている、と。
日本平に到着。よく見ると、ロープウェイの天井に葵のご紋。
建物を出て、駐車場を越えて電波塔に向かう。東海自然歩道バイパスコースの案内板。草薙駅への道程を確認。
まずは、展望台への階段から。
展望台から、清水港方面の眺め。青空と海、夏らしい雲。
富士山は、雲海に少し頭を出す。
展望台を降り、下の駐車場を越えると、日本平ハイキングコースの案内板。左の道を進む。
下りきると、草薙駅まで75分の標識。
この先は、しばらく舗装道のあと、林の道に入っていく。登山靴がいるほどではないが、前日の雨のため、滑りやすいので慎重に進む。
山道を抜けると茶畑が広がる。
茶畑と果樹園を抜け、しばらくで草薙神社。こちら裏手。
参拝。
正面の鳥居。日本武尊を奉る。
市街を進み、大鳥居を越えると、静鉄の草薙駅。
時間もあるので、静鉄電車にも乗っていく。ちょうど来たのは、午後の紅茶のラッピング。どの電車も全面広告のラッピング。JRと並行して進むが、駅間が短いので、東海道線に対する山手線の位置づけ。
車両工場のある長沼駅には、多数の車両が停車中。
長沼駅を過ぎたところでバンダイの工場。プラモデルの聖地。
静岡駅から駿府城まではすぐ。二之丸橋を渡って園内へ。石垣が見事。
天守台跡は工事中。復元でもするのかしら。
本丸跡には家康像。
東御門。すっかり公園になった駿府城址で、かつて城だったことを偲ばせる一角。
帰りはJRの静岡駅から。これで家康公ゆかりの地を巡るのも一段落。
朝鮮燕行使と朝鮮通信使 ― 2016年09月14日 17:55
大部の本。700ページあまり。参考文献の解題や注もたっぷりあるので、それを除いても500ページあまり。2015年刊。名古屋大学出版会。あとがきによると、25年ほどの間の論文をとりまとめたもの。中国(明、清)と、朝鮮、日本(および琉球、ベトナム)の間の外交使節の記録をたどり、当時の東アジアの文化の状況、交流とそれを受けての変化の有様を描き出す。これまでの知識や思い込みの大幅な入れ替えを求める一冊。
大学の頃、授業で燕行使の記録の一つである朴趾源の熱河日記を取り上げたことがあった。通信使については、近世史で少し触れられていた。それらの比較はなかなか面白そうだ、という期待は、よい意味で大きく裏切られる。限られた文化交流がどれほど思考を隘路に閉じ込めてしまうのか、柔軟性を失い変化に対して脆弱になるのか、離れているのに同じような発想が同時期に生まれることがあるのか、一度始まった交流がどれほどお互いを変えていくのか、後の歴史を知る身には興味は尽きない。
そして、数百年にわたり、話し言葉は通じずとも、書き言葉としての漢語が地域を結びつけていたことも。
取り上げられている中で読んでみたくなるのが、洪大容の記録。ただし、こちらは手に入れやすいものはなさそうなのが残念。
数学とは何か ― 2016年09月22日 11:06
学校での数学は高校までの身には、数学の本はなにかとハードルが高い。知らない記号や記法が説明なしに使われる、それらを理解するためのガイドがなかなか見つからない。数学事典、というのもあるが、これも一定ラインをクリアしていないと読みこなせない。おそらく、大学最初の頃に理系の学部生がこなす訓練の有無が大きいのだろう。
そんなこんなでいろいろな入門書を漁ってきたが、本書は、途中で詰まることなく読み進められる。序文に偽りなし。反面、文字が多くて、かなりのページ数を集中して読む必要がある。まあ、この点は、お国柄か。IT系の本でも、図表を多用する日本の教科書と異なり、米国の教科書は文字が多い。
初版は、原書が1941年(翻訳は1966年)、改訂版が1996年(翻訳は2001年)。言い回しや取り上げる例など、少し古さを感じさせないではないが、理解の支障にはならない。
章立てを示すと。
1.自然数。補足で整数論
2.数学における数系。有理数、無限、複素数、など。補足で集合の代数
3.作図法、数体の代数。
4.射影幾何学、公理論、非Euclid幾何学
5.位相幾何学
6.関数と極限。補足で極限と連続性の例題の追加
7.最大と最小
8.微分積分学。補足で微分可能性、大きさの位数、ゼータ関数など
9.最近の発展。改訂版で追加されたもの
個人的には、コンパクトな集合、微分方程式、指数関数の重要性、ゼータ関数、あたりの説明が収穫。終章でのFermatの最終定理の説明も4ページほどと短いが、解明に至る構造をこれまでで一番明確に示したもの。
素数に憑かれた人たち リーマン予想への挑戦 ― 2016年09月24日 15:39
AmazonでWish Listを眺めていたらセール中だったので、つい。
リーマン予想を詳しく知ったのは、NHKの特集番組だったか。それまでは、非ユークリッド幾何学の人という印象だった。最近では、数理科学の2015年9月号がリーマンを特集していた。黒川さんの記事が本書の数学部分の要約になっている。Wish Listに登録したのはこの頃。ブルーバックスなどと一緒に登録している。
本書は2部構成。1部は19世紀の終わりまで。2部は20世紀以後の展開。およそ時系列に沿って進む。章立ては少し凝った造り。奇数章はどちらかというと数学の話題。偶数章は人物や時代背景を語る。面白い試みだが、問題の構造よりも時系列を優先したのは、数学の理解のしやすさを少し損なっているかも。それでも、先に読み進めさせる力はなかなか。数表やグラフも充実。
2部の18章で量子論に現れる素数の姿を少し紹介するが、あまり深入りしない。ここは少し期待していただけに残念。いろいろ脇道に逸れているようで、リーマン予想にまっすぐ進む。
初代のPaperWhiteで読んだが、イメージデータのため、ページ送りがかなり重い。字も小さめ。タブレットなら一回り大きいものがよさそう。イメージデータのため、PCのブラウザ(Kindle Cloud Reader)でも読めるのが幸い。
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