オノマトペの謎2017年11月17日 13:12

Karma Plus 2導入に伴い、手持ちの動画を見ているうち、久しぶりにごちうさの録画を見て、あらためて「もふもふ」が気になった。手持ちの辞書類には載っていない。

オノマトペの謎

そこで見つけたのがこちら。科学ライブラリーにしては厚め。シンポジウムの講演を中心に、いくつかの論を追加してまとめたもの。

オノマトペは、音と意味のつながりが強い言葉。そのあたりを探る論が中心。かつての独語の講義で日本語と独語の"W"音について共通する要素があるとの話を思い出す。そういう意味では、普遍的なもの。

日本語がオノマトペを豊富に擁し、特徴的と言われるが、オノマトペ自体は、世界中の言語に見られる。調査が行き届いているのが日本語だから、ということもあるらしい。それでも、確かによくオノマトペを活用する言語ではある。音節構造の単純さも貢献しているよう。

オノマトペをよく活用するとは、字義では表現できない、非言語的な表現が普段のコミュニケーションに必要とされる度合いが強いということかもしれない。音ではないが、絵文字なんかもその一面か。英語と日本語のアニメの違いを指摘するコラムも、それを示唆しているようにも思う。

さて、最後の章で「もふもふ」の発生を論ずるが、音と印象の関係性から説明しようとするもの。これはこれで説得力はあるが、既存のオノマトペからの連想もあったように思う。個人的には、「ふかふか」と「もこもこ」の連想からの合体かと想像するが、如何。

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