印旛沼、利根川、取手2023年03月03日 21:36

花粉に気をつける季節になったが、折角の好天なので。

筑波山

印旛沼から筑波山。

オオバン

湖面上には鳥の姿がすっかり減った。わずかにオオバン。

カワウ

羽を乾かし終わったか、鵜。

通行止め

印旛沼(北側)の北西部は工事中。3月いっぱい。ぐるっと迂回。一般道は車両が多いので、東岸を進んだ方がよさそう。砂利道が多いが。

ホシハジロ

利根川には若干のホシハジロ。

菜の花

陽当たりのよい川辺には菜の花が咲き始める。本格化はまだ先。

取手

取手。常磐線の手前から。

ランチ

お昼は、いつものビーフシチュー。冬場は格別。

江戸思想史講義2023年03月15日 10:02


江戸思想史講義

江戸時代の思想家を取り上げた講義をまとめて一冊としたもの。儒学の流れを汲むものから、国学へと流れるものに至る。特徴的なのは、思想家それぞれの考えを紹介することよりも、その思想を生んだ背景、同時代への影響、遠く離れた明治期以後への影響を語るところ。同じ考え方が、時代により異なる捉え方をされるさまが面白い。

儒学については、科挙を伴い国定の学問とならなかったことから、中国や朝鮮半島とは毛色の違う進化を示すさまを教えてくれる。逆にここから見えてくる本流とされた朱子学の姿がある。四書五経あたりを読解する助けにもなる。

共感という点では、徂徠。「こぶやなぎの性質にしたがって曲げものを作るとはいえても、曲げものになることがこぶやなぎの性の自然必然的な結果だというのは間違いだ」(P.212)の件は、徂徠が、人間の多様性の視座に達していたのかも、と思わせる。朱子の「性の自然にしたがえば、道あらざることなし」が、結果を伴わないのは努力が足りないせいだ、という、人の多様性を見ずに一面的な判断に陥りやすいのに対し、希望を抱かせる。

J4125+GTX16502023年03月20日 10:04

長年愛用のPCがついに起動しなくなる。先に用意した予備機に本格的に移行ということで、GPUカードを移設。どのくらい効果があるものか。

Celeron+UHD

Celeron J4125に内蔵のGPUの数値。

Celeron+GTX1650

GTX1650を移設した結果。グラフィックスのスコアを中心に大幅に改善。

Xeon+GTX1650

元のPCのスコア。比べると、グラフィックスのスコアは、8割程度。物理演算は4割ほど。メモリ帯域がPCI Expressのx16ではなく、x2かx1接続なので、物理演算は伸びない。

使用感で見ると、ブラウザのスクロールやthunderbirdの記事表示(毎度sortがかかる様子)が大きく改善。ゲームはCPUも使うので改善はそれなり。普段使いで違和感を感じることは、ほぼなくなる。

まあ、電力使用量(TDP)で言うと、J4125が10Wに対し、GTX1650が75Wくらいだから、省電力という点ではそれほど褒められない。

成田市街2023年03月21日 14:48

梅が終わって、いっきに花々が咲き出す。

ハクモクレン

ハクモクレン。ずっとコブシだと思っていたが、近種とはいえ思い違い。

コブシ

遠目にサクラかと思ったが、こちらがコブシ。

サクラ

サクラも木によっては開花が進む。

未来の2つの顔2023年03月21日 16:45


未来の2つの顔

ホーガンで「未来の2つの顔」。解説は坂村健。

初出は米国で1979年。今でいう人工知能に重要なインフラの制御を任せられるか、ある事故を契機に検証が求められ、巨大な宇宙ステーション、イメージはスペースコロニー、にて、実験が行われ、機械が知性や良識といったものを得ることができるのか、前半は比較的のんびりと、中盤から一気に展開は加速していく。

書かれたのは、人工知能の研究を一段前に進めるのだ、と日本で第五世代コンピュータのプロジェクトが始まる頃。当時は行き詰まったが、現状、力業でそれなりの段階まで到達してきた。物語の世界の少し手前まで来ているかも。本書は、今後の展開のひとつの有り様を示しているかもしれないが、現状、必要な計算量が大きすぎ、物語のような機動力ある展開にはなかなかいかないように思う。それでも、序盤の事故の描写は、便利さにあぐらをかいて、深く考えずに突き進めば十分にあり得る。

むしろ、人間固有と信じてきた、「知性」の有り様が詳らかにされていくことの方が、社会や文化に与える影響が大きく、重大な選択を突きつけそうである。

BingのChatで英作文練習2023年03月26日 20:46

Microsoft Edgeにいつの間にか現れたBingのAI Chat。
英作文の練習になるか、ちょっと試してみる。

引退後の住処

ホームズの引退後の住処について。とある説に従って答えてくれる。

Blue Carbuncle

ホームズつながりで、蒼い紅玉について聞いてみる。青いのに紅玉とはこれ如何に。青いダイヤというのは、これもひとつの説だったか。

Slender

ちょっとセンシティブな問いかけ。ちょっと英文が変だったか、問い直してくれている。ピアズ・アンソニイのザンスシリーズで、登場人物の女性がslenderといわれて気分を害していたので、背景を確認。答えは、無難に過ぎる感じ。作中ではもう少し直接的に答えていたが、それなりに前の作品なので今だとこうなるか。

英会話教室で自由会話があったりするが、なかなかうまく伝わらなくて、という経験からすると、気兼ねなく問いかけられるのは気楽。答えが期待するものかどうかで、自分の問いかけの出来不出来がわかる。回答の文章を参考に次の問いかけをするようにすれば、英文がこなれてくるかなあ。

検索エンジンとしてみると、調べたいWebサイトを探す用途ではGoogleがやはりいい。もう少し混み入った内容を聞くなら、AI Chatもありかなと思う。人間と一緒で、その人の意見、というつもりで受け取らないといけないけど。

P.S.
日本語で同じ質問をしてみた。

ホームズの引退後の住処

こちらは、うまく回答できない。まだ、日本語の扱いはこれからのよう。

吉高の大桜2023年03月27日 15:12

3年ぶりに吉高の大桜。

吉高の大桜

満開はあと数日ということだが、十分見栄えのする姿。平日だが、ずいぶんな人出。464近くの駐車場から、徒歩の人が途切れない。

吉高の大桜

反対側から。

猫の集会

帰りに近所で猫の集会。少し離れてあと3匹ほど。居るのは知っていたが、こんなにたくさんとは。

移動迷宮 - 中国史SFアンソロジー2023年03月31日 18:50


移動迷宮

中国史を題材、ということで手に取った一冊。

全体の印象は、若い。
これから様々な作品を下敷きに書き継がれていき、いろいろなお約束も生まれ、複層的な言葉の世界が編まれ、成熟していくであろう、その始まりに立ち会った感じ。

中国史SFという点で、一番それらしいのは、冒頭のフェイダオの「孔子、泰山に登る」。儒教の本を読んでいてよく引かれる一節などが登場し、くすぐられる。

こなれたSFらしさ、という点では、パオシューの「時の祝福」。ウェルズのタイムマシンのオマージュともいえる逸品。

中国史SFの可能性を感じさせるのは、末尾を飾るシアジアの「永夏の夢」。中国の人でなければ書けないだろう作品。

日本に比べれば、歴史も地域性も広大な国なだけに、宝の原石はまだまだたくさん埋まっているはず。できれば、文化の転換点を担う人物や時代を取り上げた作品を読んでみたいもの。