筑波山、侮れぬ2013年11月01日 22:28

夏に越後湯沢で山道を散策した。次ということで、10月最後の日、筑波山に出掛けた。以前、NHKの日本百名山を見ていたこともある。近場でもあるし、それほど高くもない、何とかなりそう。つくばエクスプレスとバスを乗り継いで、筑波山神社を目指す。


筑波山神社
バス停からしばらく歩いて筑波山神社に到着。山頂には、3つのルートがある。筑波山登山の案内を事前に見ていて、「筑波山の魅力を一気に満喫できる」白雲橋コースと定めた。
向かって、右側に進む。


案内表示
神社からの道は、少しわかりにくい。しばらく進んでようやく案内表示を見つける。


白雲橋コース
少し行くと、登山コースの案内板が現れる。


コース案内板
道の途中には、このような案内板が要所に現れる。


白雲橋コース分岐点
しばらく行くと、つつじヶ丘に向かう迎場コースとの分岐点に至る。山頂まで2キロ強。このあたりまでは、ちょっとした散策気分で進めたのだが。


女体山頂まで1キロ
山頂まで3分の2ほど。こんな案内板も要所要所に。このあたりまで来ると、散策気分は消失。なにぶん、平地は飛ばす方なので、同じようなペースで山道を進むとすっかり息切れ。思いの他の急坂。手頃な石を見つけては休み休み進む。途中、登山用のステッキを装備する人が多いのに納得。


合流地点
つつじヶ丘からの登り道と合流。


合流地点標識
ちょっとした広場があり、ベンチもあって、一息。ちょうど、幼稚園の遠足とかち合う。いや、彼等には負けられない。それにしても、引率の先生は大変そう。


弁慶七戻り
合流地点からすぐのところに弁慶の七戻り。幼稚園児が岩をよじ登るのが頼もしい。


標高800m
標高800mに到達。もう少し低いと思い込んでいたのは、失敗。


女体山頂からつつじヶ丘方面
そろそろ、眺望が開ける。つつじヶ丘方面を望む。


女体山頂標識
女体山山頂に到達。877mもあったのか。山頂は、岩場。


女体山頂から南方面
岩場に登る。東から南に向けての眺望が楽しめるが、すぐ下が崖なので、高いのが苦手な向きには、ちょっと。


女体山頂案内板
山頂を少し降りたところの案内板。ここから、男体山頂に向かう。15分ほどの道程。


ケーブルカー山頂駅
男体山頂手前に、ケーブルカーの山頂駅。展望台と売店が並ぶ。観光地の趣。

さっそく、山頂を目指すが、やや足が覚束ない。登りで疲労が溜まっている。先に、男体山頂をぐるりとまわる自然研究路をめぐる。のんびり歩けば、体力も戻るだろう、と。


自然研究路分岐点
反時計回りに進む。しばらくは、平坦な道。その後、下りが続き、分岐が現れる。


自然研究路案内板
分岐は、半分弱の地点。山頂をめぐる遊歩道。高低差はあまりないと勝手に思っていたが、失敗。よく見ると、100mほどもある。これでは、足を休めるどころではない。


男体山頂
それでも、休み休み進んで、男体山頂に到着。こちら、頂上はお社。


男体山頂から北方面
どちらかというと、北方面への眺望が開けている。しばし、眺める。

山頂駅付近に戻り、しばしの休憩。500mlのアクエリアスが180円。そんなものか。
ここまでの道中、よほど、ケーブルカーで下山しようと思ったが、なんとか体力は回復。帰りは、御幸ヶ原コースを下る。


御幸ヶ原コース
御幸ヶ原コースの案内図。ケーブルカーの線路沿いに進む。ホームページの紹介では、標高差のある険しいコースとある。下りはじめは、間隔の狭い階段が延々と続く。これは登りだと、最後の試練になりそう。ところが、そんな道を平地のジョギングと変わらぬ軽装で上ってくる人もいる。


男女川案内板
途中、3分の1くらいのところで男女川の水源付近を通りがかる。


男女川
振りかえり見ると、ちょっとしたせせらぎ。


ケーブルカー線路
その先も急坂が続く。朝霧のせいか、数日前の雨のせいか、踏み石が滑りやすいのがいけない。帰りの下りは、登りの疲れで足の踏ん張りが効かなくなっているのが余計危ない。2度ほど足を滑らせ、肘を擦り剝く。前の人とは十分距離を取って進まねば。途中、所々でケーブルカーの線路を覗く。


残り1キロ
ほぼ、中間地点。このあたりに、ケーブルカーのすれ違い点がある。じっと待っていれば、すれ違いを見ることが出来るらしい。ここは先に進む。ようやく、少し下りがゆるやかになり、神社の境内に至る。


平地の足には自信があるが、山道は違う。駅の階段の上り下りくらいでは、備えにはならない。筑波山登山コースの案内には、スニーカーで登る人も、とあるが、ここは、きちんとした装備にした方がいい。靴底のしっかりしたトレッキング用の靴にしていたのは正解。登りはかなり汗をかくので、服装はやや失敗。藪もあるので長袖は必要だが、体温調整しやすい服装の方が体力的に楽に出来た。途中の栄養補給も多めでもよかったかも。


EF65
帰りは、南流山でつくばエクスプレスから乗換。ちょうど、貨物列車が停車中。EF65とご対面。


コキ106と107
コキ106と107がずらり。そういえば、南流山では、よく貨物列車が待避していた。発車を見送る。


日本百名山
帰宅して、日本百名山を改めて観る。相川さんの語りが懐かしい。映像は20年近く前のはずだが、思いの外、変わらない。当時から、頂上付近は観光地。途中見た景色が、映像で流れる。気がついたのは、急な坂道や岩場がほとんど映っていないこと。これで楽そうと先入観を持ってしまったのかも。最後に、普段、登らない人は、軽々しく考えないことを肝に銘じる。