Ursula K. Le Guin 追悼 ― 2018年08月09日 15:53
SFマガジンの8月号は、Ursula K. Le Guinの追悼特集。岩波の図書が4月号で翻訳者の清水眞砂子氏の文を載せてから、少し時間がかかった。特集は組まないかもと思い始めていたところ。少し長めの短篇の掲載と、小谷真理氏他の追悼文、2017年の本人へのインタビュー記事、海外での追悼文のいくつか、主要翻訳作品のリスト、年譜。
寄せられた文は、どれも情の込められたもの。作品の力に呼応するもの。作品は、長く読み継がれるだろうが、爆発的に売れるものもでもない。処々から、編集部のやや引けた感じがするのは、年代のせいか、売れる本への嗅覚が邪魔したか。
著作ですぐに浮かぶのは、Earthseaの物語群もそうだが、Always Coming Home。物語にとどまらず、詩、絵、いろいろなものを盛り込んだ不思議な本。いろいろな作品の背景にあるだろう世界を覗かせてもらった気分になる。後年のエッセイ群も、切れ味は抜群。まだまだ、読んでない作品はたくさんある。出会いは続く。
著作の他では、ansibleも彼女の発明。超光速通信の技術。作品世界では、超高速の移動はできない現実を受け容れていたが、通信はできるとしていた。Orson Scott Cardが使用を引き継ぎ、最近では、RedHatがプロジェクトの名前に採用している。
課徴金制度改革のゆくえ - ジュリスト2017-09 ― 2018年08月20日 18:04
特集は、独禁法の課徴金制度改革について。時論では、音楽教室への著作権料請求の話題とハーグ条約の運用状況を取り上げる。
課徴金というと、報道で見知るものを除くと、土木系の会社の株主総会の招集通知によく登場する。真摯に対応、再発防止に取り組んでいる、とあるが、なかなか文面からなくならない。その裏側が垣間見える。
特集では、公取の裁量を拡げ、なんとか対応しようとする姿勢が窺える。それだけ、企業の動きが素早く、社会情勢の変化も速いということだろうが、行政の不祥事が明らかになることが増え、立法府も機能不全が目立つだけに、諸刃の剣。司法はどうしても時間がかかるし。
事件関係人の防御権保障への抵抗感の強さなど、公取の企業側への不信感が滲むのも気になる。原因は、リソース不足のためか、それだけ実態が深刻と言うことか。
世の中の動きが激しいときに、ゆれ動く「正義」を守るのは、なかなかに難しい。
印旛沼から八千代 ― 2018年08月21日 16:54
印旛沼をめぐり、八千代まで、なじみのサイクリングコース。
印旛沼は、すっかり藻に覆われている。一見、沼が川のよう。藻の上には、たくさんのサギが集まり物色中。
捷水路に入ったすぐにミソハギの群落か。ヨシとススキとセイタカアワダチソウとの攻防。
佐倉ふるさと広場のひまわりは、道ばたを除き刈り取られ済み。次は、コスモスあたりか。近所の田んぼにはコンバインが走る。
一応の目的地、道の駅やちよで、梨のアイスクリーム。中に小さく切った梨が練り込まれている。お店の表記は、ジェラートかアイスか、はっきりしない。でもさっぱり。
思いのほか、気温が上がり、体力が削られる。これだけ暑いならと、帰りに、ミニストップで雪梨パフェ。こちらは大きな実がごろごろ。ただし、西洋なしか、シャリシャリ感はない。この天気ならハロハロの方が正解。
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