数学は言葉 ― 2020年05月03日 17:15
東京図書の数学のシリーズの一冊。どの本も切り込み方がユニークで面白い。
本書は、平たくいうと数学の本を読むための導入の書。本格的な数学の履修は高校まで、の身には、大学レベルの数学の本は、不明な記号やその用法、前提としている知識の欠如で、読み進むのもままならない。それの助けになりそうなのだが。
3章「和文数訳」
日本語の文を数学の表現に変える手順について。記号論理学の初歩といった内容。プログラミングにおけるアルゴリズムの生成にも通じる。プログラミングを必修にするなら、論理学も教程に加えなくては。
4章「数文和訳」
本章以降、数学の表現を日本語に変える手順について。まさに、数学の本を読むための手ほどき。とはいえ、これで、「数理科学」を読めるかと言われれば、まだ、道程は長い。
「数理科学」のコラム欄あたりで、数学者でも全てがわかるわけではない、との記事を読んだ気がするので、わからなくても当然なのかもしれないが、それでも一割もわかった気にならないのはどんなものか。
逆に、法律家の専門雑誌「ジュリスト」を、法学を学んだことのない理系の人が読んだらどうだろうか。法律の中でもやや特殊な会社法や各種訴訟法の類はともかく、そうでもなければ、半分以上は理解できるような気がする。同じ生きている社会についてものだから、そうでなければ困るか。
理数の本、わからないでも、時折、ひらめくものがあるので、やめられない。まあ、どれか教科書のひとつでも取り上げて、逐次解説してくれる本があれば、と思うが如何。
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