三菱ケミカル ― 2021年06月26日 09:03
6月は、3月決算の株主総会シーズン。数年前は珍しかったインターネット中継も増えてきた。手持ちの通知書の半分、とは言わないが、3割くらいは実施してくれる。少数の保持では、配当は交通費に満たないこともあるし、有難い。経営陣の受け答えの様子は、まあ、会社の内情をそれなりに教えてくれるので貴重。
ジョンマーク・ギルソン氏の社長就任が話題になった三菱ケミカル。記者会見でも好評だったとのことで、インターネット中継を視聴。社長の日本語の挨拶の後は、同時通訳。ただし、議事進行は、議長補佐を立てて、日本語で実施。
事業報告では、事業の軸が、石化、MMA、炭素、であり、低炭素の取り組みを取り上げる。石化と炭素(コークス類)は、特に難しい、よく考える必要がある、と具体的な話はないものの、大きな見直しを仄めかせる。12月に公表予定の戦略で示されるか。
配当に絡み、当期純利益の使い道についての言及があった。配当、投資、R&D、自社株買い、の4つだという。教科書通りではあるが、三方良し、的な発想からは、少し距離を感じる。
ヘルスケア事業の減損についての質疑。アルツハイマーの研究、メディカゴのインフルエンザワクチンの研究、それぞれの遅延分を償却したもの。ただし、研究そのものは諦めていない。インフルエンザワクチンは、COVID-19のワクチン研究にも活かされているとのこと。
質疑は、社長自ら回答することが多かった。自分の言葉で、誠意ある受け答え。とはいえ、答えにくい内容は、それなりに煙に巻く部分もあり、このあたり、日本人の経営者と変わらない。質疑での、指名委員会議長の回答では、候補者7名のうちからの選出という。しがらみのない立場で、思い切った改革を、というのが選出の大きな理由のよう。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://c5d5e5.asablo.jp/blog/2021/06/26/9391678/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。