ストアアプリからPaSoLiにアクセスできない2017年02月02日 10:38

電子マネービューワーのウィジェットがサービス停止になり、nanacoやWaonの残高確認が面倒になって久しい。アプリを作れないものか、少し調べてみる。

PaSoLi用のAQS

UPnPのアプリと同様、デバイス検索用のAQSを用意して、Watcherで検出を試みる。InterfaceClassGuidには、GUID_DEVINTERFACE_USBを指定。

GetDeviceSelectorの生成するAQS

もともとは、GetDeviceSelectorでベンダIDと製品IDを指定してAQSを生成したが、生成されたAQSでは、デバイスの検出ができない。生成されたAQSを見てみると、Guidが異なる。
※古いデバイス情報を元に生成されたかも

また、UsbVendorIdやUsbProductIdを指定するのもいけない。検出対象を絞り込むために指定したいところだが、指定するとデバイスの検出ができなくなる。ここでは指定できない条件のよう。

CreateWatcher

CreateWatcherの呼び出し部。AQS構文に合致するデバイスを検出すると、RegisterDeviceInfoを呼び出す。

USBデバイスの取得

検出したデバイスについて、FromIdAsyncでUsbDeviceを取り出す部分。

USB用のmanifestの追記

Manifestにデバイスの使用宣言を追加。VSでは編集できないので、notepadで。Class IDはレジストリエディタで確認。

FromIdAsyncの例外

上の赤枠のDeviceInformationのIdを用いて、FromIdAsyncを呼び出すのだが、例外発生。例外コードは、0x80070057。引数の値が範囲外とのこと。

MSDNの文書を探してみると、ストアアプリで使用できるのは、Microsoftの提供するWinusb.sysドライバ管理下のもののみ(「USBデバイスのサポート」の節)。その他のベンダ、この場合、Sonyが提供するドライバでは不可、それが範囲外の意味。

それではと、ドライバの更新で、Winusb.sysに切替を試みるが、Felicaの純正のドライバしか候補に挙がって来ず、断念。実際問題、アプリの利用者にドライバ切り替えて、というのも無理な話。

他社の製品はと、サンワサプライの製品のドライバをダウンロードして、定義ファイルを見てみるが、これも無理な様子。USB接続のFelicaデバイスでは、製品によらず無理そう。

可能性があるのは、Bluetooth接続のPaSoLi。iOS用のアプリしか用意されていないが、接続アプリを書けるかもしれない。価格を考えると、パスケースのnocolyでも買った方が賢明だけど。

NFCポートソフトウェア導入時の例外

なお、NFCポートソフトウェアを導入すると、そちらがUSBデバイスを専用するようで、発生する例外が変わる。ドライバと一緒に導入するケースが多いだろうから、この点でもストアアプリの実現は難しい。

P.S.
SmartCardReaderデバイスとして認識できないか試してみたが、現行のFelicaドライバでは不可。

博物館惑星、ふたたび2017年02月04日 15:16


SFマガジン2017年2月号

SFマガジン2017年2月号。菅浩江の博物館惑星が「2」となって再開。主人公は、新人の兵藤に交替。相棒の機械知性も新しいコンセプトのものが登場。前作の田代は上役として登場。

美術を扱う、このシリーズは、ものの見方の転回を見事に描くところが魅力。再開の第一作、その点は、少し弱め。主人公も、まだキャラクターがはっきりしない。前作は田代の妻がアクセントになっていたが、さて、今作は取り巻きの面々も含め、どのように展開していくのか。

永遠の森 博物館惑星

こちら、前作の「永遠の森 博物館惑星」。菅浩江は、このあとの作品もしばらく追いかけていたが、このところ、発表作が途切れていた。以前のシリーズものに戻るのは、うれしいような少し残念なようなところもあるが、ふたたび、誌上で読めることを喜びたい。

自動運転と民事責任2017年02月05日 21:19


ジュリスト2017年1月

特集は、「自動運転と民事責任」。レベル1から4までの自動運転の定義の解説にはじまり、運転者、販売店、メーカーの責任、自動車保険、ソフトウェア化の課題、ドイツとアメリカの状況などを網羅する。

まだ、法の議論としては端緒についたばかりで、これからという印象。それでも、今年2017年には、レベル3(システムが要請したときのみドライバーが対応する)の自動運転車の販売が始まるという。なお、アメリカでは、民事責任の問題が、導入の妨げになる状況にない、というのは、お国柄か。

ここからは、少し脱線して考えてみる。自動運転の普及が進み、それに頼る人が多数になると、世の中の様相がいろいろ変わってきそう。普及が先と、当面、見て見ぬふりをされそうだけど。

・ソフトウェアの不良が一時に多数伝播するリスク
個々のソフトウェア不良の議論も大切だが、同じソフトウェアを多数の車体が用いることから、不良が同時に多数の車体に伝播するリスクの方が重要ではないか。Windows Updateの不良によりPCの不良が全世界で同時に多数発生することが何度もあったが、同じようなことが車でも発生しかねない。

・交通ルールの変更、標識や路面の表示変更への対応
自動運転ソフトウェアのサポート切れの車体は、これらの変更に対応できず、走行できなくなる。車体が無事でも使えない、Windows XP問題と同様の事態が車でも発生する。大事に長く乗りたい人には逆風。でも、自動運転車は愛着の対象にはならないかも。

・予算不足で整備が行き届かない道路の封鎖
古くなった標識や、見づらくなった信号など、交通インフラの整備不良で行政に事故の責任が問われる場合、自動運転車通行止めの道が出てくる。ややもすると人ならば運転できる道も封鎖されかねない。

運転するのが人の場合、個々の人が学習し、変化に対応する。精度のばらつきはあるけど。機械の場合、メーカーなどが一括して集中的に制御する、採算を考えて行動する、そのため融通が利かない。これによるしわ寄せが、いろいろ出てきそうではある。

不動産登記制度の10年とこれから2017年02月06日 14:07


ジュリスト2017年2月

●特集は、「不動産登記制度の現状と課題」。冒頭の座談会「不動産登記制度の10年とこれから」では、震災復興において、土地の権利関係が大きな問題となったことを取り上げる。

記事では、南三陸町長が、土地の権利確認問題がなければ、仮設住宅から災害復興住宅への本格的な移転があと2年は早かったであろう、と述べたことを挙げ、土地をかさ上げするための区画整理をするにあたり、権利関係の不明な土地が大きな問題であったことを示す。
・相続登記が数世代にわたりなされず、相続人が多数に分かれている。
・移転先候補に挙げられやすい高台の山林は、入会地が多く、共有者が多数いる。
いずれも、調査、同意の取得が相当に困難である。制度の改善を議論する一方、相続登記の推進を訴える。法務省はPRに努めているというが、寡聞にして聞かず。

もう一つは、関東大震災以後、人が多く住む場所での大災害が幸いにして戦後なかったためか、土地は動き、形を変えることがある、という認識が最近まで薄く、法も実務も整備が進んでいなかったという指摘。阪神・淡路大震災で顕在化し、実務の積み重ねの結果、東日本大震災や熊本地震で活かされているという。

●前号に引き続き、「裁判官に聴く」では、通常訴訟の流れに沿った実務の状況を語る。小説やドラマなどで、裁判が取り上げられることも少なくないが、日々、その姿は変化しているよう。他方、弁護士の仕事ぶりにもいろいろあることを垣間見ることができる。いい仕事をするには、段取りが大切なことは、ここでも変わらない。

受信契約解約2017年02月06日 15:14

早朝出勤、深夜帰宅の生活以来、テレビを見なくなって久しいところ、転居先にさっそくやってきたスタッフから衛星契約への変更の話。地デジチューナーが衛星非対応と引き取ってもらうが、アンテナ線をつながずに約一月、未練がないことがはっきりしたので解約の申し入れ。

解約届の案内

送付されてきた案内。

解約届

解約届。ポイントは、受像設備の処分の行方。いつものPC類の無料廃棄業者と思ったが、証明書が出ないので、近くのリサイクル店へ。初期の地デジチューナーだったが、HDMI対応なら引き合いがあると、1000円弱で処分。電話口で念を押されたように、引取証のコピーを貼り付けて、返信。

立ち入り調査などあるかな、と思っていたが、今朝、口座を見ると、日割の返金の一行。返信から2週間ほど。なにかと、もめる話を見聞きしていたが杞憂。

視聴時間が減ったのは、地上波から地方局の競馬中継がなくなったのが大きい。近い将来、放送大学もなくなるらしいし。このところ、朝のニュースと天気予報を10分ほどしか見てなかった。サイエンスゼロはたまに見たくなるが、再放送も多いので、個別課金で見ても月に数百円にしかならない。

NHKはサービス拡充とともに、受信料を値上げしてきたが、そのサービスを必要と考えない層が多数になりつつあり、反対に報道のみを低廉で提供するニーズが増えているように思うが、如何。近々、最高裁の判決もあると聞くが、どうなるか。サービス過剰ならば、受信料の一部は、不必要なものを押し売りしているようなもので、その部分は契約無効、といった法理が展開される可能性はあるのかしらん。

グレート・ギャツビー2017年02月06日 17:59


グレート・ギャツビー

サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を読んですぐに入手のはずだから、ずいぶん時間を掛けてしまった。同じ野崎さんの訳。この国がバブルのさなか、東京で出会った人たちの振る舞いと、その空気とは一緒になれなかった気分が想い出される。歴史は繰り返す、というが、それから何巡かして、天変地異もあって、すっかり、あの空気は一掃され、繰り返すことはもうない、と感じている身には、過去の物語。でも、かの国ではどうなんだろう。

Windows Developer Day - Creators Update2017年02月10日 16:36


Windows Developer Day - Creators Update

9日の午前2時から、「Windows Developer Day - Creators Update」が開催。約4時間の長丁場。Windows10の次のリリースに向けた中間報告会。さすがに、リアルタイム視聴は諦め、録画で。特設サイトChannel9で公開されているが、Channel9の方が画質がいい。ざっと興味のあるところだけ。

●Keynote
・開発に関連する文書を、docs.microsoft.comに整理の上、集約。
文書探しも、開発者のスキルのひとつだったが、少しは楽になるか。back logも開示するとのことだが、Insider Programの方の話かな。まだ、見つけていない。

・Holo Lensアプリのgalaxy explorerを紹介。
Unityで開発していた。宇宙空間も表現できるんだ。

・アプリからスタートメニューにpinできる機能を紹介。

・Dialを使うためのサンプルコードを紹介。

・InkAnalyzerでは、手描き図形を認識。
Cortanaで認識した矩形内にイメージを読み込ませるデモ。

・XAMLのLive Update。
再コンパイルなしで表示するイメージを変更してみせる。

・UWPのGame Modeに、Dolby Atmosを実装するWindows Sonicの紹介。

・SDK for Google Analyticsの紹介。

●Improving user engagement with Windows and Cortana Skills;使い勝手向上のはなし
・ストアで配布するappx形式の差分更新のデモ。
インストールの負担軽減の要。
既存のWin32アプリもDesktop Bridgeで変換すれば、恩恵にあずかれる。

・toastの拡張。
データのバインドができ、何度も表示する代わりに、表示内容の変更で対応ができるように。

・アプリ用のURLの生成
メールなどでURLを送れば、クリックひとつでアプリを起動できる。

・Cortana Skills Kitの提供
Cortanaに教え込むツールかな。
関係ないけど、英語でも、うまく認識させるには話し方のコツがあるみたい。Keynoteでは何度もやり直していたけど、開発者は一発で認識させていた。

●Building personal and productive apps with Composition and XAML updates
・アニメーションや効果の話が中心。
合い言葉;feels natural, looks natural

・Ink Toolbarを埋め込むと、図形描画支援になるよう。
ペイントツールの図形ツールボックスのようなイメージ。

・Scrollbarが状況を認識するように。タッチでは隠れていても、マウスを使うと現れる。

●Using the Windows Store to enhance your app;ストアの改善
・複数の国にリリースするのは手間。そこで、定義リストのexport/importを実装。
Excelで簡単に編集できるようになる。

●Developer tools and updates
・SQLite;Anniversary Updateから、OSに同梱。

・Game Modeの説明。
GPUアクセスの改善とCPUの優先度制御くらい。

・GPU Debugger PIXのDesktopへの提供。
GPU内の処理時間、並列度などをグラフィカルに表示。
レンダリングに時間のかかっているオブジェクトの検出と改善をデモ。

・Bashの機能追加。
VTエミュレーションのサポート。CUIアプリが動く。
Windowsコマンドの起動。notepadを起動してみせる。
VSでLinuxのC++コードのビルドとデバッグ。ターゲットにWSL(Windows Subsystem for Linux)が登場し、ブレークポイントの設定や変数値の確認なども、普通にできる。

●パネルディスカッションと質疑
会場からの質問を、パネルに書いてもらっていた。

関係ないけど、この手のイベントではあいかわらず「exciting」という単語が連発される。日本語で「すごい」を連発する人がいるけど、その感覚なんだ、と、視聴中にふと納得。

成田空港、空の駅ふたつ2017年02月16日 17:55

成田空港の近辺には、空の駅がふたつある。道の駅とどう違うのか。訪ねてみる。

空の駅さくら館

ひとつめ。空の駅 さくら館

さくら館の軽食スペース

中にある軽食スペース。パンやおにぎり、お弁当、コーヒーなどの飲料がそろう。ほかに、お土産物、地元の野菜などの産品。圧巻なのは、軽食スペース奥のフライトショップ・チャーリイズ。飛行機の座席から計器類にタイヤといろいろ揃えるが、売れるものなのか。

さくら館隣の展望広場から

外に出て、少し登ると展望広場。北西方向に飛び立つ飛行機がよく見える。カメラマンも多数。ひっきりなしに飛び立つので、撮り始めると止まらない。確かに楽しい。

ひこうきの丘から

ふたつめの空の駅の手前には、ひこうきの丘。南東方向に飛び立つ飛行機がよく見える。助走からしっかり追えるので、こちらの方がお勧め。A320あたりが軽々飛び立つのに対し、貨物便は重そうに飛び立つのがよくわかる。

空の駅 風和里しばやま

ひこうきの丘から少しで、空の駅 風和里しばやま。時間帯にもよるのだろうが、こちらの方が賑わう。名産品や地元産品の売り場も充実。隣にレストラン。遅いお昼だったが、名前を書いて呼び出されるまで結構時間がかかっている様子。

飛行機が目印

駐車場には飛行機。道を間違えて航空科学博物館に来てしまったかと。

ピーナッツパンとコーヒー

店の前の広場には多数のベンチ。天気がよいので、お昼はここで。右が一番人気というピーナッツパン。おにぎりは、さくら館で購入したもの。

シャトルシステム

道路向こうの駐車場の脇には、成田空港内で活躍していたシャトルシステムの展示。こんなところにも鉄道(?)遺産。