QNAP 332X ネットワーク設定 ― 2020年03月22日 08:13
LANポートが2つあるので、束ねて帯域を拡げる。
最初の画面はこんなだが、しばらくすると、「ネットワークと仮想スイッチ」のアプリが設定され、画面が一新される。
「ネットワークと仮想スイッチ」の画面。右上の「ポートトランキング」を押下して設定。
LANポートの束ね方にはいくつかあるが、802.ad(LACP)を選択。接続するネットワークスイッチが対応している必要がある。
NAS対NASのデータ移行で運用してみたところ、1:1 の通信では、これまで使用してきた「balance-rr」(こちらは、スイッチの対応は必要ない)と大差ない。これは、移行元NASの能力が1Gbpsに足りないこともあるのだけど。
そもそも、クライアントからのアクセスでは、Windows10のLANは、ポートを束ねる機能をサポートしていない(IntelのNICとドライバが必要なようす)。NASに複数箇所からのアクセスがあるときに効果が期待できるもの。
Ciscoのスイッチの設定。port-channelを設定し、ProtocolにLACPを選択。
使用しているスイッチの負荷分散の設定。2960Lでは、これのみのサポート。
QNAP 332X ストレージ設定 ― 2020年03月22日 08:50
「ストレージ&スナップショット」を開いたところ。SSDは■、ディスクは●で表示。
ディスクを選択すると、状態を確認できる。今回は、8TBのディスクを2個。実験用に手持ちの小容量のSSDを1つ。
最初は、ストレージプールの作成。8TBを2個でRAID1(ミラー)を設定。
RAID5は、容量のメリットがあるが、リカバリに時間がかかることを考えると、大容量のディスクの価格がこなれてきたので、RAID1の使い勝手が勝る。
作成したストレージプールの上にボリュームを作る。QTS4.4(QNAPのOS)で変わったのは、ボリュームの種類が増えたこと。推奨は「シックボリューム(Thick Volume)」のようす。スナップショットが使える。スナップショットといえば、NetApp。実装は異なるだろうが、ついに家庭用まで降りてきたか。
従来タイプは、「静的ボリューム」。
製品説明によると、QNAPの移行では、ディスクを外して付け替えれば済む、とあるが、こういった新しい機能は使えない。こんなこともあるので、新しいOSで設定し、データを移行したほうがいい、とは、お店の人の言。今回は、ディスク容量の増加もあるので、データ移行を選択。
ボリューム作成では、容量の他、「アイノード別バイト数」を設定。これは、Linux(Unix)用語。Windowsならエクステントサイズ。ファイル管理用の領域マップの1単位あたりのサイズ。ファイル1個あたりの最小容量。
ボリュームは、用途に合わせ、3つ設定。文書などの一般用、仮想マシンのイメージ用、動画用。後者の2つは、大容量のファイルが中心なので、アイノード別バイト数は最大を選択。一般用は、細かいファイルが中心なので最小を選択。
ストレージプールは、「同期中」とあるが、RAID1(ミラー)の同期。同期中でも、作業やアクセスはできる。8TBのミラーの同期で、移行作業をしながらで、まる3日を要した。完了までは保護レベルが低いので、移行期間には十分余裕をとって。
ボリュームができたら、共有フォルダを設定。移行元と同じフォルダ構成。ユーザを作成し、アクセス権の設定を忘れない。
おまけのSSDの設定。1個しかないので、読み取り専用に設定。QNAPのサイトに文書があまりないが、ひとつでも使えるのを確認。読み書き用には、2つでRAID1にする必要があるだろうけど。
対象ボリュームの設定。一般用だけを対象にする。
使用量やヒット率を確認できる画面。どのくらいの容量があれば効果があるものか?
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