攻殻機動隊 新劇場版2015年07月01日 19:04


攻殻機動隊 新劇場版

先のシリーズARISEの後を受け、公安9課が始動するまでのお話。おまけは複製原画。

ここまで来ると、煎茶を3煎はいただいて、お茶殻をポン酢でいただくところまできた感じ。アクション主体で面白いが、わけのわからない感、他にもきっといろいろ考えているはずだ感、世の中こんな単純なわけはない感、が足りない。よく言えば、わかりやすく、まとまっている。これまでの作品とのつじつまも取ろうとした跡を感じる。それが狙いなのか、それとも手に余ったのか。

これからも攻殻を素材に冒険する作品が出てきて欲しいし、同様にいじり倒せるに足る新しい素材も出てきて欲しいところ。

ブリヂストン美術館2015年03月27日 16:57


ブリヂストン美術館

時間があるので、八重洲のブリヂストン美術館へ。以前、東京駅ステーションギャラリーで入手した東京駅周辺美術館MAPを持参したので、100円引き。

ベスト・オブ・ザ・ベスト

新築工事のため、5月半ばでいったん休館とのこと。その前に一度は訪れようと。

平日の昼過ぎだがかなりの賑わい。絵によってはしばらく待たないと正面に回れない。モネのベネチアの夕景、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島の教会の絵に息をのむ。ベスト・オブ・ザ・ベストというくらい多彩な絵を一度に観ることができ、人は目を通して、かくもいろいろな感じ方ができるのだと思い知らされる。

劇場版 蒼き鋼のアルペジオ2015年02月06日 19:55


劇場版 蒼き鋼のアルペジオ

東京駅の歴史をたどった後は、映画。劇場版 蒼き鋼のアルペジオ。

TOHOシネマズ日本橋

TOHOシネマズの日本橋。本作は、近場に上映館がなく、都内に用事を作って出掛ける。

TVシリーズのおさらい的な場面が半分、その後の新展開が半分。今後の鍵を握る人物の登場で幕。10月3日公開予定の次回作につなぐ。

OURSの連載とTVシリーズは、異なる展開を見せるが、連載がまだまだ紆余曲折しそうなのに対し、TVシリーズの後を受ける映画の方は早々に佳境を迎えそうな勢い。次回作で先に決着をつけてしまうのか、連載に寄り添う方向に持って行くのか、なかなかたのしみ。

映像の密度という点では、詰め込みすぎない作風を目指しているのかもしれないが、攻殻機動隊ARISEなどと比べるとずいぶんおとなしい。映画館での上映に決定的なアドバンテージがあるか、というと、そうでもなく、ファンサービスの色が濃いと言えるのかな。

東京駅100年の記憶2015年02月06日 19:44


東京駅100年の記憶

東京駅100年の記憶展。東京ステーションギャラリー。前回、休館日に訪れる失敗をしたところ。丸の内北口に入口がある。

東京駅100年の記憶

チケット。開催日は3月1日まで。入場料は900円。展示は撮影禁止。

展示内容は、東京駅が立案され、竣工し、戦災で壊れ、戦後再建し、この度、竣工時のデザインを復元しつつ一新した歴史を、設計資料、当時の新聞、旅行ガイド、絵画、写真、映像を通じてたどるもの。数多くの模型が目を引く。あくまで建物が主役。

階段の壁のレンガ

東京ステーションギャラリーの階段の壁。最初の頃のレンガが残る。富岡製糸場のレンガと比べると、さすがにしっかりした感じ。

宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟2014年12月12日 21:48

押上で献血後、せっかくなので映画館に向かう。宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟。
http://yamato2199.net/

宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟

入場時にプラモデルのパンフレットとTOP SECRETと記された冊子を受け取る。

映画の方は、甘っちょろい展開。ヤマトらしいといえばそう。悪い意味で言っているのではなく、外伝としては十分楽しめる。本編では浮かばれなかったキャラクターにちょっとばかりの救い。ほか、本編で主役級でなかった面々にちょっとずつ光を当てる展開。スタッフの描き足りないのを描ききりたい欲求と、見ている側のサイドストーリーへの欲求を共にかなえる作品になった。

FURY(フューリー)2014年12月01日 20:59


FURY(フューリー)

今日は一日で月曜日、イオンシネマはお得。おっと、そもそも映画の日。ということで、2本目を見に行く。戦争映画は久しぶり。フューリー。
http://fury-movie.jp/

戦略とか戦術とか、そんなものを少し期待はしていたのだけど、あっさり裏切られる。描かれていたのは、力と力、いや、暴力と暴力の正面からのぶつかり合い。見ている間、ずっと、右手は左腕を堅く握りしめて、身じろぎできない。ラストシーン、最後の戦いの場所が静かに映され、ようやく息をつける。タイトルが、諦め、ではなく、憤怒、であることが救い。

戦場で、戦争の道具はどう使われるか、兵士はどう戦うか、を直視する映像。忘れないように、数年に一度は見返したほうがいいかもしれない。

補充によこされた新兵が、上官の命で初めて敵兵を射殺するシーンがある。その後、彼は身体の震えが止まらない。同じ戦車に乗る兵が、コーヒーをついで渡す。彼は、ふるえながら両手でカップを抱え、すする。そのときの気分に及ぶべくもないのだろうが、観終わった後、温かいコーヒーが欲しくなった。

インターステラー2014年12月01日 17:35


インターステラー

宇宙ものは、ゼロ・グラビティ以来。宇宙空間の冷たい感じ、漆黒の感じは、ゼロ・グラビティに譲るが、こちらもなかなかの出来映え。思わず、もらい涙。

一般相対性理論とか、物理学用語が頻発するので難しい、という評もあったが、気にならない。その方面の本をよく読むからかもしれない。映像は、地球の場面と、宇宙に旅立った側の場面が、交互に映し出され、その対比が見事。最初は、関係性が見えてこないが、最後に見事に収束する。最後のちょっとばかりご都合主義の展開は、もっと突き放したほうがいい、という人もいるかもしれない。でも、お陰で話がぐっと人の側によってきて、身近なところに余韻を残すのは、これはこれで好き。

小道具では、宇宙船は、相変わらず無骨。NASAに監修してもらうとそうなるのか。でも、人工重力を生み出すため回っている。2001年のステーションと同じ。国際宇宙ステーションは無重力実験重視のため回らないし。知能を持ったロボットは独特の造形。最初はちょっと浮いている感じもしたが、機能的な意味があることを見せられると納得。緑の文字中心のディスプレイは古めかしいが、意図的なのか。最後に、スペースコロニー。ガンダムでおなじみの円筒形だが、実写イメージで見せられると圧巻。

放送大学 未来への教訓 検証・福島第一原発事故2014年11月16日 21:08


放送大学 未来への教訓 検証・福島第一原発事故

TV欄を見ていたら、ちょうど、放送大学で福島第一原発事故の特別講義を放送していた。
2013年の講義とのこと。

地表面へのセシウムの沈着量の合計

放射性物質のセシウム134、137の沈着量の多いところを見ると、関東から東北にかけ6県以上にわたる。そのときの風の流れと、雨が降ったかどうかで、範囲と濃度は大きく変わり得た。一地方に止まらず、広範に影響が及ぶこと、遠くの出来事ではないことをあらためて知る。

昨日の深夜、NHK教育のETV特集で、経済学者の宇沢氏の特集があり、水俣の公害を取り上げていた。水俣湾を埋め立てるというのが、責任を取ることのひとつとして実施されたわけだが、広さは比較にならない。

3月1日の9:45にもう一度放送がある。