輝くもの天より堕ち ― 2016年05月02日 09:57

ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの長編。解説によると、長編2冊のうちの2冊目という。
長編を手とする作家の作品と比べると、伏線の張り方と回収の仕方が作為的とも思えるが、読ませる、という点では、引けは取らない。
最後に、一人の人物の波乱の人生が閉じられる。その人物にとっては、すべての事件が、まるで、その最後を完全にするために用意されたもの。その深い感慨とともに物語は閉じる。その余韻が読後感を支配する。
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