ヴェネツィア 美の都の一千年2016年08月24日 18:46


ヴェネツィア 美の都の一千年

副題を見ずに都市の案内と思って購入。都市創成からの美術史だったが、ヴェネツィアの特質を考えれば、十分にこの街の案内になっている。ヴェネツィアの美術は、海外にも広く渡り、日本でも見ることができるが、現地の海辺の輝く陽の下で見ることの意味が力説される。紹介される建築や絵画のカラー写真も豊富で、確かにこれを片手に街を訪れてみたくなる。

ヴェネツィアというと、まっ先にヴィヴァルディの音楽を思い浮かべる身だが、彼が活躍するのは18世紀。それまでに膨大な美術の蓄積があり、その延長線上に音楽芸術もあることを知る。

読んでいて、日本にもスケールは違えど似たような都市があることに思い至る。厳島。堺が登場し、その後、政権が海外交易を独占するまで、畿内と西国の交易の中心であり、同じ多島海の一角を占める都市。まだ、ここも訪れていない。

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