十二橋、水郷佐原あやめパーク、佐原2019年05月04日 13:58

藤の花が各所で見頃と聞き、出掛ける。

十二橋駅

十二橋駅下車。利根川の向こう岸の千葉県。茨城県との水利と治水のせめぎ合いの結果と聞く。無人駅になる前の統計では、一日の乗降客数が50名程度。近場の秘境駅。

十二橋駅

高架駅。

十二橋駅

たんぼの真ん中にそびえる軍艦か宇宙船のよう。

連休の空

与田浦沿いを歩く。気持ちのよい青空。水の張られた田から、かえるの合唱。

与田浦

はや、オオヨシキリが鳴き騒ぐ。奥に目的地が見えてくる。

大利根分館

与田浦沿いの道は園内のため通り抜け不可。ぐるっと回ると、千葉県立中央博物館の大利根分館。ざっと覗く。

水郷佐原あやめパーク

回り込むと、水郷佐原あやめパーク。入場料は600円。

あやめはまだ先

あやめはまだ少し先。

パーク全景

園内中央の橋の上から。まだ、花はちらほら。入園料に見合わない、とは言うまい。

藤棚

藤は見頃。藤棚をくぐると花の香りに包まれる。小ぶりなものも含めて藤棚はいくつかある。

藤棚には蜂がいっぱい

と同時に、ぶんぶんと音にも囲まれる。蜂やアブが蜜を求めて飛び回る。

かえる

音というと、かえるも元気。たんぼと違って姿は確認しやすい。

水蓮

蓮も咲き始め。

八筋川

パークを出て、与田浦から流れ出る川沿いに進む。

亀

水門のところで左折し、利根川をめざす。水路には亀が大勢。土管の上で甲羅干し。ミドリガメが繁殖したようす。

横利根川

単調な道を抜けると横利根川の水門。

横利根閘門

再び、横利根閘門

水郷大橋

水郷大橋を渡る。ここだけ稲敷市。

利根川、海から40キロ

渡りきると海から40キロ地点。

佐原駅

街中を目指して佐原駅。

伊能忠敬像

駅広場には、伊能忠敬の像。

伊能忠敬像

諏訪神社に向かう先の公園にも、伊能忠敬の像。

諏訪神社

諏訪神社にて拝礼。

保線車両

駅に戻ると保線車両。バラストを整備する車両か。

自転車での佐原訪問を想定し、51号を走るバスにて帰宅。アップダウンが多く、大型車の往来が多い割に道幅は狭く、自転車行には向かない。空港の敷地をくぐるトンネルは歩道も広く問題なさそうだけど。やはり、利根川沿いに来るのが正解か。

イオン株主総会 第94期2019年05月29日 20:56


イオン株主総会 第94期

冒頭、業績のお詫びと、イオンディライト子会社の不正経理のお詫び。後者は、50億円ほど減損の見込みという。業績については、取締役と執行役の報酬カット。そのためか、会場玄関前に例年の大看板はなし。ペットボトルのお茶の配布もなし。会場後方の給茶サービスに切替。株主も経営の一翼、謹んで甘受。

配当は、イオン30周年の記念配に2円予定。

今後の方針は、岡田社長より。

・平成30年の振り返り。
世帯あたりの年間の消費支出は、360万円から340万円に減少。単身世帯の増加によるもの。
支出の内訳は、通信や医療が伸び、その他が減少。衣料は26万円が13万円に半減。食料品はやや減少。生活品はやや増加。生活品は世帯単位で生じるので、世帯数の増加が寄与。

・中計の状況。4つの軸。
1) リージョナル
2) デジタル
3) アジア
4) 投資

・リージョナル
国内のスーパーの売り上げは、コンビニ、ディスカウント、ドラッグ、Eコマースに1.1兆円流出。増加する単身世帯から見た便利さで劣る状況が続く。
進行中の人件費の増加が続けば、数年でほとんどのスーパーは、利益を出せなくなる。
イオンは、総額で1位とはいえ、地域別に見ると各地域で圧倒的な存在ではない。
マックスバリュ中部と東海の統合が、先んじて進展中。2026年には、売上規模5000億、営業利益率4%を実現できる見込み。これで、デジタルに投資できる規模感に到達する。

・デジタル
多額の投資が必要であり、資金の確保が課題。スーパー事業の収益向上、ドラッグ・金融などのいっそうの収益向上、赤字事業の収支改善、と正攻法の取り組みが必要。
Boxed(行動分析)、DeepBlue(ロボット)のベンチャー協業は進展中。新たに、EUのSIGNA Sports Unitedに出資。技量にあわせたカスタマイズや地域との交流に実店舗を用い、ECの売上を伸ばす、両者の組合せの妙に優れる。
中国にイオンデジタルマネジメントセンタを設立。デジタルシフトの拠点とする。
~国内は時間がかかるとみての判断か。

・アジアシフト
12カ国、4385店に到達。ASEANと中国は、黒字化。

平成と共にジャスコからイオンに転換。小売業は、変化対応業。お客様第一に徹し、消費者の幸せを追求していく、と締める。

以下、質疑応答から。

・イオンディライトの子会社の件。6年あまりの期間に及ぶ。イオンとしての対応を説明。

・イオンラウンジの件。岡田社長発案とのことで、岡田社長より回答。
株主数が増え、混乱が生じていることは把握している。お得意様と株主のどちらのものか、はっきりさせなければならない時期に来ている。今年中にはっきりさせる。
~ファミリーカードをフリマサイトなどに出品する例もあるらしい。

・トップバリュの商品化の考え方。
イオンの果たす義務に資すかどうかで判断している。数が出ないものであっても、アレルゲン対策品などは、必要と判断している。

・WAONの端末での引落表示。
決済前に引落金額表示がないものがあるとの指摘。現場確認すると引き取り。
~表示部にカードを置いてしまうので、レシートで確認しているのだけど。

・イオンモバイルの株主への訴求。
50万ユーザを越えたところ。一案として考えてみる。

・イオン九州とマックスバリュ九州の統合の話。
地域での統合の案件は、課題、その解決、統合後の見通し、この3つが揃うことが前提。
九州地区については、2020年3月を目処にすすめており、延期にはなっていない。

・WAONのイオンカードからのチャージにおけるポイント付与。
イオンカードからのチャージがいちばんお得であるべき、と考えてはいるが。将来課題。

・消費増税を見越して、増収増益の予測の根拠。
プロモーション効果を見込む。
海外は順調。
それでも、年の後半は厳しめに見ての予測。
~経営企画の回答に、財務が補足。

・トップバリュの製造者表示。
法律の規定を受け、2020年までに実施。併せて英語表記も実施。
トップバリュの充実により、ナショナルブランドの選択が限られるとの指摘については、お客様が自分の意思で選べる権利を重視する、と回答。

・軽減税率がイートインに適用されない点への対応。
イートインは目玉施策。付加サービスで対応したい。10月に発表予定。

・コープやパルシステムにあるような離乳食対応の冷食の開発。
検討したい。オーガニックの幼児食やデザートは、トップバリュで発売予定。

・社外取締役の株式保有。
保有すべきとの考え方を否定するものではないが、非保有をお願いしていると、岡田社長より回答。社外取締役に期待する役割は大きく3つ。
1) Police的な役割
2) 戦略が、会社のステークホルダー全般にとって妥当かの判断 ~株主だけでなく消費者や取引先、従業員なども含む趣旨のよう
3) 後継者の判断
これらのためには、会社と一緒になっての判断は望ましくない。

・非執行の取締役の役割について。
取締役会議長として、中立の立場での役割を説明。

・指名委員会の内容について。内永委員長より回答。
後継者問題、誰を事業のリーダに据えるかの議論、が中心。毎取締役会の前に開催。

・クレジットカードの請求明細の郵送の有料化について。Web閲覧環境を有しない者が、有料送付を受諾しなかった場合どうなるのか。
総額の電話問い合わせでの案内は可。
同封しているクーポンは、ATMでの発行を検討。

以上。雨のせいか、失笑を招くような質問者はなし。本来の総会の姿に近づいているか。ただし、東京オリンピックや米中問題に関する話は出ず。

最初の写真は、「大黒柱に車をつけよ」との岡田屋から受け継ぐ家訓の象徴として展示。「お客様が喜ぶ品物をお客様のもとへ届ける」という趣旨。動かしてはいけない大黒柱だって、求められれば車をつけて届ける、ということのよう。初心に立ち返るという決意とみた。

ドトールドッグカフェ

総会後、恒例の幕張新都心店。ペットモール1Fのドトールコーヒー。ドッグカフェ。店内の半数くらいは飼い犬と同伴。可愛い犬たちを目で愛でながらの一服。何度も訪れているモールだが、まだ未知の空間がある。

和漢診療学 あたらしい漢方2019年05月31日 10:16


和漢診療学

人間ドックで院内をまわっていた折、内科の掲示板で紹介されていた本。

漢方というと、なんとなく効き目の穏やかな薬、という理解が実は危ない。分析的な取り組みで進歩してきた西洋の医学、患者と向き合い心身の全体性から導く治験を積み重ねてきた漢方の医学、物事の見方が異なるというのが本質。薬の効き方の話ではない。

この両者を融合し、西洋の医学に全体性を見る方向性を、漢方の医学に理屈や説明を与えようとするのが、本書の題名となる和漢診療学。症例をもとにした解説に納得力がある。研究は途上で、著者の見解にとどまるものも多いが、自身の健康を考える上でも示唆に富む。

頭に浮かんだのは、統計の力を借りて品種改良を進めてきた農学や、有用な物質の発見を目指してきた化学の世界。それぞれ理屈や仕組みを知りようのない中、試行錯誤を経て結果を出し、最近になってコンピュータシミュレーションなどで仕組みがわかるようになってきた。そう見れば、特段不思議でもおかしなものでもない。ごく自然な方向性である。