乾電池が使えるデジカメ PowerShot A1400 ― 2013年12月03日 17:39
デジタルカメラは、4台目になるだろうか。キヤノンのPowerShot A1400を購入した。調べてみると、乾電池が使えるデジカメは、ほとんど無くなっており、主なメーカーでは、キヤノンのA1400くらいしか残っていない。Amazonだと、旧製品もまだそれなりにリストアップされるが、メーカーのホームページを見るとほとんどが製造終了。2台目のデジカメは、専用の充電池がなくなってやむなく利用を中止した経緯があり、3台目は乾電池が使えるものにした。富士フイルムのFinePix A800。まだ、健在だが、乾電池が使えるデジカメが絶滅寸前と気づき、調達した次第。
あちこちで書かれているように、旅先で電源を確保する容易さ、いざというときに充電池が空で後悔する羽目に陥らない、など、乾電池式の利点は多い。個人的には、カメラは10年を越えて長く使いたい、という思いが強い。電池のために寿命を限られるのは忍びない。キヤノンのA1400は、2013年の初め頃の発売でそろそろ1年。せめてこのくらいは、長く製造を続けてもらいたいもの。
このPowerShot A1400、実売価格は1万円程度で、趣味人向けではないかもしれないが、記録用途としては十分。気兼ねなく使える価格帯。FinePix A800も1万円台だったはずなので、同クラス。このクラスは、記事も少ないので、少し、比べてみる。

PowerShot A1400。1600万画素。持ってみると、思いの外、軽い。

こちら、FinePix A800。830万画素。2007年頃の購入だったか。先日筑波山で滑って、傷を付けてしまったが、機能は無事。金属筐体なので、ずっしり感がある。

最初は、方眼紙。このクラスのカメラの場合、画面の四隅が歪みがち。左がA800、右がA1400。もう少しきっちりとするとうれしいのだが、こんなものか。

とあるゲームの外箱。ぎりぎりに収めようとすると、歪みが出る。処分する前、紙であればスキャンできるが、立体物の場合、写真で記録を残す。そんなときに、できればきれいに写したい。

外に出る。近くの公園の花壇。午後2時頃で、陽の光が明るい。上から、A800、A1400、高級でないスマホ。サイズを小さくしていることもあるが、どれもそれなり。AUTOの絵作りの違いはわかる。

お次は、塀の上のねこをズームで。A1400は、光学5倍ズームなので、気持ち大きく撮れる。スマホは、デジタルズームなので、絵が随分荒くなってしまった。

少し、陽が傾いてきた。遠景で、川を渡る東西線と鉄橋。スマホは赤みが強すぎ。このあたりの調整具合は、カメラはきちんとしている。

今度は、接写。赤みの増した日差しを受ける河原のたんぽぽ。A1400は、ぼけてしまった。ピントの合う深さは、機種により異なるようで、慣れがいる。スマホは、色が飛んでしまった。

最後は、夕暮れのスカイツリー。夕暮れといっても16時くらい。
2007年と2012年の普及価格帯の乾電池が使えるデジカメ。画素数は倍になったが、驚くほど進化した、という印象はない。一日目の印象としては、電源を入れて撮影するまでの時間は短く機敏だが、後処理は少し時間がかかる、といったところ。メーカーや機種の個性の違い程度かもしれない。単なるスペックとしては完成の域に近いことを思わせる。それでも、スマホとは一線を画する。写真に力を入れる高級スマホもあるが、普及価格帯の作り込みの成熟度をみると、それぞれほどほどを持つのがリーズナブルに思う。
さて、PCに写真を取り込むソフトだが、FujiFilmのFinePix Studioがそのまま使えた。ここは、標準化の恩恵。機種ごとに取り込みソフトを増やす必要はないようだ。
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