ESXiでNICのTeaming ― 2013年12月27日 06:48
ESXiにNICを2枚増設したが、Ciscoのスイッチで見てみると、Teamingがうまく機能していない。調べてみると、うまくいく設定は限られるようだ。上図がvSwitchのデフォルトポリシーに記載されたフェイルオーバーとロードバランシングの設定。
・ロードバランシング:IPハッシュ
・ネットワークの障害検出:リンク状態のみ
この2つの設定のみが許されるとのこと。
こちら、VMwareのKB。わかりやすくはあるのだが、落とし穴がある。
問題は、対応するCisco側の設定は何になるのか。ロードバランシングのIPハッシュは、上図のsrc-dst-ipの設定になる。この対応を見つけるのに苦労してしまった。
使用しているSwitchは、src-dst-macが最初に設定されており、整合していなかった。デスクトップのIntel NICやQNAPのときは問題なかったのだが、ESXiは限定される。それにしても、用語はわかりにくい。IPハッシュから、どれが正解か導くのはちょっと難しい。
次は、interfaceの設定。上図は、port-channel 1 で束ねる2つのインタフェースの設定。channel-groupのmode設定がポイント。
KBには、LACPと出てくるので、activeを設定したのが失敗。KBの設定例では、onを設定しているので、そのまま従うべき。activeでは、束ねようとするものの、結局、stand aloneに戻ってしまう。
設定後のetherchannelのprotocolとload-balanceの設定。
こちらが、summary。無事設定完了。
vSphere Clientのパフォーマンスのグラフ。トラフィックは小さいが、それぞれ働いているようだ。
KBは、わかりやすく書こうとしているが、熟知した人が書くと往々にしてこうなる、という記述。自戒自戒。
80 PLUS GOLD電源への交換 ― 2013年12月27日 08:42
サーバのNICメンテナンスに続き、電源もメンテナンスしてみる。年末は、この手の作業がしたくなる不思議な季節。
・交換前:Ablecom SP420-RP
・交換後:玄人志向 KRPW-SS350W/90+
Ablecomは、Supermicroのケースに付いてきた電源。サーバ用でそれなりに高性能なはず。今更ながら調べてみると2004年ころの製品。ケースはそのままに中身を取り替えてきたので意識しなかったが、10年ほど経つ。確かに交換してもいい頃合い。玄人志向は、まあ、80 PLUS GOLDで小容量のものがこのくらいしか見つからなかった。
電源については、2013年の初めにTom's Hardwareで興味深い記事があったのを覚えている。
製造者、設計者、製品のラベル表記、の関係についてである。要は、ブランド名で購入しても、製造者や設計者はまちまち。よい電源を手に入れたければ、よく見ないといけない、という話。玄人志向は、国産というわけでは無いが、以下の記事など共感できる。壊れることのある部品なので、入手性も大事。
電力使用状況の変化をUPSのモニタを使って確認する。
電源交換前の状況。少々上下に変動する。落ち着いたところで見ると、出力電力は、270W。
電源交換後の状況。255W。15Wほど、減じている。出力電圧が一定なのは、インバータ方式のUPSを用いているため。
UPSには、他にも装置が繋がっているので、電源交換対象のサーバのみ外してみる。200W。先ほどの数値から減じて、実際の効果をみる。
電源交換前:70W
電源交換後:55W
削減量:15W
交換前後の比率:約80%
15Wという数値自体は、それほど多くないが、比率の80%は期待以上。電源自体の容量が小さくなったことはあるが、動かしている機材は同じなので、それだけ効率が上がったと言える。古い機材を動かしている場合、高効率の電源に交換する意義はそれなりにあると言える。毎月の電気料金にどう反映されるかは、また別の問題。
なお、CPUは、Xeon L3406 TDP 30W。デスクトップの方は、同じように測ると66W。CPUは、Xeon E3-1275V2 TDP 77W。両方ともSSDだが、デスクトップは外付けのグラフィックカード(Quadro410)を載せている。こうみると、新しいCPUの電力制御が随分進んできたのが窺える。平穏に動かしているときは随分と省電力で済む。
最近のコメント