意識2015年05月11日 08:20


意識

科学、哲学の両面から、意識をめぐる議論や研究を紹介する。

脳科学の発展により、意識の解明まであとわずか、といった論を見かけるが、それは一面を見ているだけ。もう半面はまだまだわかっていない。自らの意識に問いかける哲学の取り組みを軽んじることはできない。

睡眠麻痺(p136)という言葉を教えられる。いわゆる金縛り。レム睡眠下では、身体の筋肉が麻痺状態にあり、麻痺が解ける前に目覚めると金縛りを体験するとのこと。思い起こすと確かにそうだったかもしれない。かつて、金縛りに遭ったときは、目覚めている夢を見ていると思い、そこから必死に目覚めようとした記憶がある。

本書でも触れているが、ITの世界にいると、コンピュータは意識をもてるか、とどうしても自問してしまう。いろいろな意見があるが、可能になったとしても、人と同じで育成は大変であり、ビジネスとしては、IBMなどががんばっているように、多量のデータを統計的に処理して知見を見いだそうとする力業の方が見込みがありそう、というのが今の所感。金儲けには意識は厄介。

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