バガヴァッド・ギーター2014年08月25日 04:16


バガヴァッド・ギーター

4月に解説書を読んだが、今回は、原典の方。本文は、18章、120ページほど。注釈と解説がほぼ同量つく。

「万物は私のうちにあるが、私はそれらのうちには存立しない。」9章4節
「私の本性は万物を支え、万物を実現するが、万物のうちには存しない。」9章5節
現代の物理学というか、宇宙論に照らすと「私」は、まさに「数学」のよう。数学の許す世界しか実現していないが、数学は物質そのものではない。その数学も全てが突き詰められているわけではなく、その深淵は果てしない。

「行為は捨てるべきでない。しかし、執着と結果を捨てて行われるべきである。」18章5,6節
健康のために時折、走っている。最初のうちは、何キロ痩せようとか、必ず10kmはこなそうとか、いろいろ考える。そんなことを考えているうちは、足を痛めたり、体調を崩したりと、イメージ通りにならない。そのうち、考えるのを止め、身体に聞くようになってくると、ふと、身体の調子が良くなっている自分に気づく。思うに、昔の人も、日々の生活の中で、同じような気づきがあり、その気づきを大切にし、考えを考え抜いて昇華させていったのかも。

解説にある「人は社会人たることを放棄することなく、云々」は、少し違う印象。日常の当たり前の営みを続けながら、くらいではないか。

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