イオン株主総会、第91期2016年05月25日 16:04


イオン株主総会

最初に熊本地震対応の映像上映。「地域産業」が本総会のキーワードだったが、それを先取り。

次いで、昨今の東芝などの事例を想定してか、コーポレート・ガバナンスについて、社外取締役と岡田社長から、それぞれの立場で説明。一般には、身内に甘い経営を廃し、効率的な経営、ROEを重視した経営を求める文脈で言われることが多いが、それとは違う。

社内と社外取締役の間の議論の結果、効率重視、ROE重視を経営の有力な方向性と認めつつも、他方、地域のお客様をはじめとする様々なステークホルダーをひとしく重視する経営こそが目指すべきものと結論づけたと、社外取締役からの報告。「地域産業」を自認する岡田屋以来の商売のやりかたの踏襲を改めて宣言した形。

岡田社長曰く、ガバナンスとは、社長の自分を律すること。過半数を越える取締役が社外であること。社外取締役は経済的にイオンに依存しすぎないよう、固定報酬、持ち株0にしていること。

加えて、社内と社外の取締役が議論を重ね、経営の方向性について、普段から齟齬がないようにしていること。このあたり、セブン&アイやクックパッドが、先進の制度を導入しても、うまくいっていないことを意識したものか。米国Talbotsの苦い経験があり、制度の良い面と悪い面を勉強したとのこと。

以下、トピックやQ&Aなど。

・WAONポイントを6月から順次スタート。
~前回だったか、乱立するポイント制度への質疑への回答を実施に移す。

・今夏、次の3カ年計画を立てる。大幅な組み替えも想定しつつ検討。達成した売り上げ規模にふさわしい収穫を目指す。ダイエーや海外展開がポイント。次回の総会の重要な報告内容になる。

・リテールは、粗利の改善がようやく目に見える形に。キラーパスがあったわけではなく、総合力がついてきたのが理由との理解。

・福島県広野町への出店。映像では、町に人が戻ってくるきっかけとなっている様子。福島県を通しての依頼。2000人規模の町への出店は、どこも断るという状況だったが、「地域産業」を自認する以上、出店を決意。やりようがあることを見出した。

・既存店舗マーケティング。
~改装を機会に、地域の変化やお客様の声を取り入れるのが現状のよう。普段からできるといいのだろうが。最近の改装ラッシュはこのあたりも理由か。

・中国事業でWal-Martに後れをとっていることへの質疑。
~流通の効率化が進んでいない点が、コスト競争でも足を引っ張っているよう。

・高齢者施設への移動販売の要望。
~巡回バスも4年ほど前から始めているよう。この後の進展がポイント。確かに買い物ができるのは楽しい。

・POPの価格表記は、税抜きが大、総額表示が約半分の大きさ。レシートは総額表示。これでは、わかりにくいとの指摘。
~この問題は認識しているようで、来年度に向けて対応中とのこと。

金沢まいもん寿司

帰りは、幕張新都心店。金沢まいもん寿司でお昼。おすすめのセットで。のどぐろは確かにうまいが、そこそこ値が張る。

加賀太胡瓜

加賀太胡瓜の握りを見つける。浅漬け。千葉だと、店頭にはぐらうりが並ぶ季節だが、食感はそんな感じ。

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