金融商品取引法の10年 - ジュリスト2017-112018年09月04日 21:35


ジュリスト2017-11

特集は、「金融商品取引法の10年」。専門的な内容が中心。最近の上場会社の不祥事を挙げて、「恥ずかしいことはできない」、ではなく、「恥ずかしい数字は表に出さない」、と評する一文にうなずく。ITとの関係では、iPhoneが米国で発売されたのが、金商法の施行と同じ2007年というのは、激変の10年であったことの徴。クラウドファンディングについての論では、起業の資金集めとしては、一口の額の上限が低いため、株主数が多くなり、上場を目指す場合に障害になる、と。

連載「知的財産法とビジネスの種」では、3Dプリンタを取り上げる。商標や著作権等を侵害しうる3Dデータを流通させることを、どう構成するか。例えば、買ってきたフィギュアをスキャンして、3Dプリントできる形にして、これを配布して、ダウンロードした各人が勝手に像を製造できるようにしたら、どうなるか。コピー商品の流通とどう違うのか。

連載「不動産法の最前線」は、「サブリースの現代的課題」。土地所有者に借金してアパートを建てさせ、「賃料保証」で借り受けるが、賃料を減額してトラブルになる、という話をよく耳にする。平成15年の最高裁の判断で、賃料減額請求権は排除されない、となったが、「賃料保証」の文言があいかわらず大手を振って用いられている。

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