ローカルのDNSとDHCPを連携させる2013年08月17日 18:39

ローカルのDNSが動いたところで、DHCPと連動させる。ここで誤算。DHCPサーバは、Ciscoのルータで運用してきた。CiscoのIOSのドキュメントにDDNSの文書があり安心していたが、目的が異なっていた。
http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/docs/CIAN/IOS/IOSSWRels15_1/CG/001/iad_ddns.html?bid=0900e4b1825ae5ce 
Ciscoの文書で説明しているのは、インターネットにつながるinterfaceに対し、外のDDNSのサービスを利用して、IPアドレスと名前をひもづけるもの。固定IPを契約せずに、外から自宅にアクセスできるようにするような用途向け。DHCPの説明はあるが、外向けのインターフェースにIPを割り当てる用途に絞られるようだ。今回のように、閉じたLAN用ではない。それ専用の機器は別にあるようだが。

進路変更。

DNSサーバと同じくopenSuSEの上にDHCPサーバを移す。今回も懲りずにyastで設定。openSuSEのサイトにDHCPの設定手順があるが、DDNSとの連携の説明はない。
http://doc.opensuse.org/documentation/html/openSUSE/opensuse-reference/cha.dhcp.html
機能はあるので進める。

DHCP Server Configuration
yastからDHCP Serverを選択。LANインターフェースを選んでEditボタンを押す。と、その前に、右下のAdvancedから、TSIG Key Managementを選択。

TSIG Key Management
DNSの設定で作成したKeyファイルを選んでAddしておく。

Subnet Configuration
戻って、LANインターフェースを選んでEdit。Subnet Configurationのメニューが現れる。右下の、Dynamic DNSのボタンを選択。

DDNS Configuration
タイトルは誤っているが、DDNSの設定が現れる。先ほどのTSIG Keyを設定。正引きと逆引きのZoneをDNSの設定通りに設定。以上。

DDNS Syslog
実際に動作するか、試してみる。
YAMAHAのAVアンプの電源を投入。CL-1EC85という名前が登録される。これでは、名前があってもわからないか。製品の型番とも関係ない。ややセンスがない。
次に、EPSONの複合機の電源を投入。EPSON59A73Eという名前が登録される。これはかろうじてわかる。
WindowsのPCは、コントロールパネルで設定したコンピュータ名で登録される。

SuSEでは、DNSのZoneの設定は、ここにある。
/var/lib/named
手では編集しない。DynamicのZoneは、dynディレクトリの下。

これで、IPアドレスがあるが、何者かわからない、という状態はやや改善されたか。機器が設定しようとする名前がわかりにくいと効力減。ともあれ、長年のToDoリストの項目はこれで完了。