日本マクドナルド ― 2014年03月25日 17:12
原田社長を一度見ておこうと出掛ける。
それなりに苦戦していることを認め、2014年度の施策を説明する。質問にもあったが、現状と課題について、個々の施策の対応がよくわからない。よく聞くと、対症療法的なアプローチは、採らないということのよう。競合がこうしているから、どうする、ではない。競合とのギャップが狭まったのが主因なので、ギャップを拡大すべく新しい施策を打つ、という。おなじレベルで先陣争いする者の発想ではなく、抜きんでて先頭を走る者の発想ということ。なるほど。久しくこのような話を聞くことがなかったが、確かに王者の戦略とすればそうなるか。まあ、その分、成果の方は第三者には予測が難しい。信じる信じないは自分で決める。
面白いところでは、I'm lovin' it! のフレーズの由来の質問があった。英語の教師だった方が、どういう意味か?と。中学くらいの英語の文法書ではNG。このフレーズは、10年ほど前、全世界のマーケティングの会議で決めたものだが、元々、ドイツ生まれとのこと。原田社長の、「おいしいものに出会ってとっさに口を突いて出る表現、翻訳して特定の表現になるものでない」、というのが、正鵠を射ている。
メニューの質問、要望は多数。回答に一貫するのは、全世界で提供する上で効率を重視しなければならないこと。メニューの多様性と効率は背反し、よいバランスをとることが重要というが、他社よりも効率を重視する姿勢が窺える。加えて、売れれば何でも作る、というのでなく、マクドナルドらしさを追求するという姿勢。和食、洋食、と比する一つのジャンルを担う、というくらいの意識がある。
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