ジュリスト2014年10月号2014年11月07日 10:25


ジュリスト2014年10月

・特集は会社法の改正
社外取締役の設置の一層の推進。設置しない場合は理由の開示が求められるようになる。株主総会で社外取締役設置の議案を見てきたが、1)業界内の重鎮にお願いする、2)業界にとらわれず経営経験の豊富な人にお願いする、というパターンが多いように思う。後者は、新しい分野で業界の重鎮がいないケースか。ただし、これらのパターンで、ROE向上、利益向上のための積極的な経営、が進むかといわれると微妙。人材難も課題。

・HOT issueはパーソナルデータの保護と利活用に向けて
IEEE Computerの記事でもビッグデータの活用が成長の要とされているが、国内の制度面の手当はどうか。有識者の座談会の模様を載せるが、参加者の一人が述懐するように「データ」の理解が途上で、データ収集や活用の現場との速度の乖離が大きい。

・霞ヶ関インフォ:クレジットカード取引の環境整備に向けた建議
このところ、カード会社からリボ払いへの変更の案内がしきりだが、消費者被害に対する特商法や割賦法で強化されたクレジット業者の責任が、リボ払いで緩和されるとは知らなかった。たしかに、便利な制度ではあり、それを勧める案内には裏はないのだろうが、深いところでは責任軽減の意図が潜んでいるのかもしれない。このあたり、一般の利用者には気づく手立てもない。結局、悪質な業者にだまされないように利用するときにはよく注意する、に尽きる。

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